配当を出さず稼ぎを再投資する、黒字で財務も底堅い会社
命に関わる車の制御に使える、安全認証済みの車載基盤ソフトという参入障壁の高い資産が最大の強み。世界の多くの車に既に載っており、車のソフト化が進むほど一台あたりの価値が増しうる。スマホ時代に築いた暗号・安全の技術と、開発中の車の受注残が、転身の成否を握る立ち位置にいる。
自動車の中で動く基盤ソフト(車載OS)のライセンス料と、政府・企業向けの安全な通信・端末管理ソフトの利用料が収益の柱。車載OSは世界の多くの車に組み込まれ、車の開発段階で採用が決まると量産期間にわたり収入が続く。スマホの会社からソフトの会社へ転身し、二つの専門ソフトで稼ぐ構造になっている。
自動車メーカーの開発計画の遅れは、車載ソフトの収益化を先送りさせる。車のソフト化が進むほど、巨大IT企業や自動車メーカー自身が基盤を内製する競争も激しくなる。セキュリティ事業は競合がひしめき、成長は鈍い。転身後の成長がなかなか花開かないことが、長年の課題だ。
配当を出さず、資金を車載ソフトの開発と、受注残の収益化、セキュリティ事業の立て直しに振り向ける経営。スマホからの転身を完成させるべく、車のソフト化という長期の波に的を絞り、黒字体質の定着を進める方針が特徴になっている。
自動車のソフト化の進展と、車載OSの採用、政府のセキュリティ需要に依存する。ソフトで機能が決まる車(SDV)への移行で車載基盤の価値が増すか、自動車メーカーの新車開発に採用され続けるか、開発の先送りで収益化が遅れないか、そして政府向けの通信ソフトの契約を保てるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $1.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $746M(60%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…