まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
船外機エンジンで世界最大のシェアを持ち、ボート本体とエンジン、部品、サービスまで一体で押さえる垂直統合が最大の強み。エンジンと部品は他社の船にも売れ、保有艇が多いほど維持需要が積み上がる。新艇の市況が悪い時期も、エンジンと部品・サービスが収益を下支えする立ち位置にいる。
レジャー用のボートの製造・販売と、船を動かす船外機エンジンの販売が収益の柱。エンジンでは世界最大のブランドを持ち、自社のボートだけでなく他社の船にも載る。これに、部品やアクセサリー、ボートの会員制利用サービスが加わる。新艇の販売と、保有艇の維持に伴う部品・サービスの両輪で稼ぐ構造になっている。
景気後退や金利上昇で、ボートという最も後回しにされやすい高額消費が真っ先に削られる。販売店の在庫が積み上がると、工場の減産と値引きで採算が崩れる。巣ごもり需要の反動のような大波も受けやすい。新艇販売の振れの大きさが、この事業の宿命的な弱みになる。
配当を出しつつ、エンジンと部品・サービス事業の強化、在庫と生産の調整、自社株買いに力を入れる経営。振れの大きい新艇販売に対し、エンジンの圧倒的シェアと維持需要という安定軸を太くし、市況の谷を耐えて山で稼ぐ方針が特徴になっている。
ボートの買い替え需要と、金利、販売店の在庫、部品・サービスの安定に依存する。高額なボートを買う消費者の余裕があるか、金利がボートローンの組みやすさにどう影響するか、販売店の在庫調整が一巡するか、そして保有艇の部品・サービス需要を取り込めるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $5.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.6B(31%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
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