BCG
Binah Capital Group自ら顧客に助言するのではなく、独立した助言者が仲介や事務、規制対応を外部に任せられる基盤を貸す点が、証券会社本体とは役割が違う。2024年3月に特別買収目的会社Kingswood Acquisition Corpとの合併で上場した、比較的新しい上場企業だ。
独立して働く資産運用の助言者を支える基盤会社で、証券の売買を執行する仲介や、投資顧問、保険という3種の免許を持つ10の子会社をまとめて運営する。助言者が受け取る手数料の一部を、基盤の使用料として得る形で稼ぐ。
相場が下がれば助言者の扱う資産と、それに連動する収入が細る。主な収益源の助言者がより良い条件の同業へ移れば、その分の収入をまるごと失う。規制対応の費用や、買収を重ねてきた負債の重さも利益を圧迫する。
傘下の10社がそれぞれの免許とブランドを保ちながら、証券の清算や顧客管理のシステムは共通基盤に載せて効率化を図る。合併から日が浅く、助言者網を広げる買収を重ねて規模を積み増す段階が続く。
傘下の助言者の数と、その助言者が扱う顧客資産の残高が、収入の大きさをほぼ決める。助言者を一人ずつ口説くより、他の事業者ごと自社の基盤へ載せ替えて規模を伸ばす戦略を掲げており、その買収を続けられるかが成長の速さを決める。
この会社をどう読むか
2024年3月まで、この会社は二つの別名で存在していた。空箱の特別買収目的会社Kingswood Acquisition Corpと、資産運用会社Wentworth Managementである。合併で一つになり、Binah Capital Groupとして上場してからまだ日が浅い。
中身は、どこにも属さず独立して働く資産運用の助言者に、証券の仲介や保険、事務の基盤を貸す持株会社だ。1,600人を超える助言者のうち1,300人以上はPurshe Kaplan Sterling系の一群に集中する。その厚みは同時に、まとまって他へ移りうる危うさでもある。
バランスシート (要約)
資産 $70M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $18M(26%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$11M
- 長期借入金$18M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $187M
- 売上成長率
- 10.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 1.2%
- ROE
- 12.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $5M
- フリーCF
- $5M
- 営業CFマージン
- 2.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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