BDSX
Biodesix肺という一臓器だけに的を絞り、結節が見つかった時点のリスク評価から治療方針の選択、その後の経過観察まで検査を並べている。総合検査会社の網羅性とは反対方向の深さで戦っている。
医師が肺の結節を見つけたときに依頼する血液検査が主力で、検査1件ごとに料金が発生する。もう一つの収入源が製薬会社や研究機関から請け負う検査と助言で、こちらは保険制度の外にある。
保険会社が償還を渋れば検査件数は伸びず、画像診断に慣れた医師の乗り換えも進まない。大手検査会社が同種の血液検査を出せば価格競争になる。黒字化前に手元資金が細れば、増資で株数が増える。
営業費用の伸びを売上の伸びより低く抑える規律を掲げ、工程の改善で粗利率を押し上げてきた。資金は肺専門の営業体制と臨床データの積み増しに向け、事業領域を広げる買収には手を出していない。
民間・公的の保険がこの血液検査に支払いを認めるかどうかが、採用の速度を決める。医師がCT画像や生検といった従来の判断手順を組み替えてくれるかも、同じくらい重い。
この会社をどう読むか
肺に写った影の多くは良性だ。それでも念のためと生検や手術に進むことは多く、Biodesixの血液検査は、その一歩手前で「本当に危ないのか」を数値で示すために作られている。
もう一本の柱が、製薬会社から請け負う検査と助言の仕事だ。新薬の臨床試験で患者の血液を測る役割で、保険の承認を待つ必要がなく、開発中の薬の数だけ仕事がある。医師向けの検査が保険会社との交渉で足踏みしている間、この受託収入が会社の体力を保つ。二本の柱のどちらが伸びているかで、いま会社がどの局面にいるかが見える。
バランスシート (要約)
資産 $87M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$19M
- 他の流動資産$14M
- 固定資産$55M
- 流動負債$17M
- 長期借入金$50M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $88M
- 売上成長率
- 24.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −31.5%
- 純利益率
- −39.8%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$23M
- フリーCF
- −$24M
- 営業CFマージン
- −26.3%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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