BEEM
Beam Global電力網につなぐことを前提にせず、太陽光と電池だけで完結させる設計にした。だから電力会社の工事待ちや、充電器メーカーとの正面からの価格競争を避けられる。ドローンや潜水艇向けの特殊な電池パックまで作る幅も、その延長にある。
主力のEV ARCやBeamSpotを駐車場や自治体、災害対応の現場に売り、電力網につなぐ配線工事が要らない手軽さで対価を得る。2023年に買収したセルビアの街灯メーカーAmigaの技術を生かし、街灯や通信インフラなどスマートシティ向けの製品にも広げている。
配線のいらない充電設備は、電力網につないだ普通の充電器より割高になりやすい。受注に応じて作るため注文の波で業績が振れ、電池などの部材費の変動が薄い採算を圧迫する。政府の脱炭素予算が細れば、公共向けの受注はすぐに鈍る。
EV充電の主力製品を軸に、街灯やスマートシティ、災害時の水処理装置まで製品群を広げてきた。技術と販路は2023年のAmiga買収のような小型の買い物で補い、自前の開発と併せて増やしている。
受注を動かすのは電気自動車の普及の速度と、自治体や政府が脱炭素にどれだけ予算を割くかだ。海水を真水に変えるBeamWellのように、EV充電以外の製品がどこまで採用されるかで収益の幅が変わる。
この会社をどう読むか
Beam Globalは、太陽光で動くEV充電器を作る会社と紹介されると小さなニッチ企業に見えるが、実際に売っている先は駐車場だけではない。
電力網の届かない場所でも設置したその場で発電・充電できる強みを生かし、災害時の給水システムや、ドローン・潜水艇向けの特殊電池パックまで手がける。EV充電という一つの用途に閉じず、電力網に頼らない独立電源というアイデアを複数の製品に横展開している会社だ。
バランスシート (要約)
資産 $43M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $25M(58%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$969K
- 他の流動資産$20M
- 固定資産$22M
- 流動負債$12M
- 長期借入金$131K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $28M
- 売上成長率
- −42.8%
- 粗利率
- 12.5%
- 営業利益率
- −97.5%
- 純利益率
- −95.6%
- ROE
- −108.7%
- ROIC
- −87.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$10M
- フリーCF
- −$11M
- 営業CFマージン
- −37.1%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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