まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
圧電の素子ではなく半導体のチップで超音波を作る、世界でも珍しい独自の技術が最大の強み。一本の機器で全身を診られ、スマホにつないで安価に使える点で、高価な従来の装置と一線を画す。人工知能の支援で専門でない医師でも使え、新興国の医療にも届く、超音波の常識を覆す医療機器の立ち位置にいる。
手のひらに収まる小さな超音波の診断機器を開発・販売するのが事業の柱。従来の超音波の装置が高価で大きいのに対し、半導体のチップで超音波を作る独自の技術により、一本の機器で全身を診られる小型で安価な装置を実現する。スマホやタブレットにつないで使い、人工知能が診断を助ける。撮った画像を雲の上で管理する月額のサービスも提供する。装置の販売とその月額の利用料で稼ぐ構造になっている。
大手の医療機器の会社も小型の超音波を手がけ始めており、競争が激しい弱点を抱える。病院への採用のペースが鈍れば、成長が遅れる。人工知能で診断を助けるソフトは、当局の承認に時間がかかる。承認薬や本格的な収益がないまま赤字が続き、増資で持ち分が薄まる。半導体の装置の製造の難しさも重荷になりうる。
配当を出さず、商業化の段階で赤字を抱えながら、費用の削減と人工知能のソフトへの投資を両立させる再建期の経営。装置の販売の道を見直し、月額のサービスという継続収入の積み上げを重んじる。半導体による超音波の普及という長期の流れに乗りつつ、資金繰りと商業化の速度の両立に挑む方針が特徴になっている。
装置の販売と、月額サービス、当局の承認に依存する。手のひらサイズの装置と画像を管理する月額のサービスが、病院や医学校に採用され広がるか、人工知能で診断を助けるソフトが当局の承認を得られるか、新興国を含む医療の現場で普及するか、そして黒字化までの赤字を資金で支えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $297M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $196M(66%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約9年分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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