BHC
Bausch Health腸の病に効く独占的な主力薬と、世界的なブランドを持つ眼科の子会社という二つの価値の核を抱える点が最大の強み。消化器から皮膚、美容、市販品まで分散した事業構成も持つ。過去の急成長の負の遺産を抱えながら、事業の売却と分離で借金を減らし価値を取り戻そうとする、再建途上の立ち位置にいる。
腸の病に効く主力薬を擁する消化器の事業を中心に、新興国向けの医薬、美容医療の機器、市販の健康用品など多角的な事業から収益を得る。かつて積極買収で名を馳せた会社の後身で、過去の買収が残した巨額の借金を抱える。眼科の有力子会社を上場させたが、なお大株主として保有する。多様な薬の販売で稼ぎ、借金の返済に追われる構造になっている。
主力薬の特許が切れて後発品が想定より早く出れば、収益の柱が一気に細る。巨額の借金は、借り換えに失敗すれば財務を直撃する。眼科子会社の完全分離が規制や株価の都合で進まなければ、価値の実現が遠のく。薬価の規制強化も収益を圧迫する。過去の不祥事の記憶が評価の重しになり続ける。
配当を出さず、現金を借金の返済と眼科子会社の分離に最優先で充てる経営。採算の悪い事業の整理と費用の削減で財務の健全性を取り戻す。主力薬の収益を借金の返済に回しつつ、子会社の分離という最大の節目に向けて事業を集中する方針が特徴になっている。
主力薬の特許と、借金の返済、眼科子会社の分離に依存する。腸の病に効く主力薬の特許をどれだけ保てるか、巨額の借金を借り換え返済できるか、保有する眼科子会社の分離と価値の実現が進むか、そして薬価の規制をこなせるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $26.4B を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益は支払利息の1.1倍、借金は本業の稼ぎの約6.9年分
- 現金・現金同等物$1.3B
- 他の流動資産$4.8B
- 固定資産$20.2B
- 流動負債$4.2B
- 長期借入金$20.6B
- 短期借入金$225M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $10.3B
- 売上成長率
- 6.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 17.7%
- 純利益率
- 1.5%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.4B
- フリーCF
- $1B
- 営業CFマージン
- 13.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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