BIVI
BioVieアミロイドなど脳に蓄積する物質を標的にする主流のアルツハイマー治療薬とは異なり、炎症とインスリン抵抗性という切り口から神経疾患にアプローチする。この機序はパーキンソン病やロングCOVIDにも応用できる余地を持つ。
承認薬を持たない臨床段階の企業で、収入はほぼない。中核のベジスチリム(旧称NE3107)は、2021年にNeurMedix社から買収した経口の小分子だ。脳の炎症に関わるERKやNF-κBの経路に働きかける。
軽度〜中等度アルツハイマー病を対象にした第3相試験(NCT04669028)では主要評価項目を達成できず、市場の信頼をすでに一度損なっている。アルツハイマー領域にはアミロイドを標的にした承認薬がすでに存在し、後発として出遅れた立場にある。
つまずいた適応症に留まらず、近接する疾患へ素早く軸足を移す。2023年にスウェーデンで開かれたAD/PD国際会議でパーキンソン病の第2相データを公表したのも、その動きの一つだった。
パーキンソン病を対象にした試験で、レボドパとの併用による運動症状の改善を実際の患者データで再現できるかが開発の核になる。長期にわたる開発資金を増資でつなぎ続けられるかも同時に問われる。
この会社をどう読むか
BioVieを一言で言えば、大勝負に一度負けたあとの立て直しを試みているバイオ企業だ。
開発品のベジスチリムは、2021年にNeurMedix社から買収した資産をもとにした経口薬で、脳の炎症を抑える機序を持つ。アルツハイマー病の第3相では主要評価項目を達成できなかったが、パーキンソン病の第2相ではレボドパ併用で運動症状が改善したデータが出ている。同じ薬をうまくいかなかった領域から手応えのあった領域へ振り向け直している最中、というのがいまの姿だ。
バランスシート (要約)
資産 $14M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $10M(72%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$9M
- 他の流動資産$5M
- 固定資産$608K
- 流動負債$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −214.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$19M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
BIVI の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…
