
BKKT
Bakkt Holdings自ら看板を出して個人客を集めるのではなく、他社の名前の裏側に回る設計を選んでいる。取引所グループICEの社内から生まれた出自と、州ごとに積み上げた免許の網が、その供給事業者としての役割を成り立たせている。
顧客は消費者ではなく企業である。銀行や小売、決済事業者が自社アプリに暗号資産の売買・保管・送金を組み込めるよう技術基盤を提供し、その利用に応じて収入を得る。
相場が冷えると提携先経由の取引が細り、手数料はすぐに縮む。一方で数十州分の免許を保つ法務や監査の費用は相場と関係なく出ていくため、閑散期ほど固定費が重く見える。
2025年は不採算資産の売却と資本構成の簡素化に手をつけ、核となる基盤事業だけを残した。整理は途中で、収益体質が改善したと言える段階にはまだ届いていない。
提携先の企業がどれだけ取引量を集められるかで収入が決まり、基盤が整っているだけでは積み上がらない。米国46州の送金業免許とニューヨーク州のビットライセンスという許認可の網も、維持できてはじめて意味を持つ。
この会社をどう読むか
Bakktは2018年、ニューヨーク証券取引所を運営するICEの社内事業として始まった。
いま売っているのは取引所そのものではなく、他社が暗号資産を扱うための配管だ。米国46州の送金業免許とニューヨーク州のビットライセンスを揃え、企業が自前で取ろうとすれば何年もかかる許認可を代わりに背負う。2025年に不採算資産を切り離して身軽になった後、この配管にどれだけ取引が流れるかで評価が決まる。
バランスシート (要約)
資産 $163M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $113M(69%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$27M
- 他の流動資産$45M
- 固定資産$91M
- 流動負債$33M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.3B
- 売上成長率
- −32.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −6.3%
- 純利益率
- −4.6%
- ROE
- −95.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$153M
- フリーCF
- −$155M
- 営業CFマージン
- −6.6%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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