BKNG
Booking Holdings
欧州の宿泊在庫で他社を引き離す品揃えを持ち、宿が増えるほど旅行者が集まり旅行者が増えるほど宿が集まる循環を回している。宿泊だけでなく地上交通、航空券、体験、レストランまで5ブランドで分担する構成も、単独ブランドの競合とは違う。
Booking.com、Priceline、Agoda、KAYAK、OpenTableの5ブランドで宿泊、航空券、地上交通、レストランの予約を取り次ぐ。部屋も座席も自社では抱えず、予約が成立したときの手数料と決済の取り扱い、広告料が2025年に$26.9Bの売上になった。
感染症や景気後退で旅行が止まれば、在庫を持たない身軽さがそのまま予約件数の急減として売上に出る。生成AIが旅行の入口を握れば、検索連動広告を軸に築いた集客の導線ごと横から奪われかねない。
社内では効率化の取り組み「Transformation Program」を進め、そこで浮かせた費用を生成AI機能と決済基盤の開発へ振り向けている。稼いだ現金は自社株買いと配当で株主に返しつつ、旅程を一続きにするConnected Tripの構想に長期の資源を割く。
Booking.comが世界の宿をどれだけ品揃えに並べられるか、検索エンジンへの広告出稿をどこまで減らして直接の来訪に置き換えられるかで採算が決まる。2025年は年間の宿泊室数が過去最高を記録し、その数量が宿との交渉力を支える。
この会社をどう読むか
Booking Holdings は部屋も座席も1つも持っていない。5つのブランドで予約を取り次ぎ、成立した分だけ手数料を受け取る仲介業で、2025年の売上高は$26.9Bだった。
在庫を持たない軽さは、規模が増えるほど利幅が広がる強みであり、旅行が止まった瞬間に売上が直に落ちる弱さでもある。効率化で浮いた費用を生成AIへ注ぎ込んでいるのは、検索連動広告に払ってきた集客費を減らすと同時に、旅行の入口をAIに明け渡さないための備えだ。
バランスシート (要約)
資産 $29.3B を負債が上回る債務超過の状態。
純資産はマイナスだが、営業利益は支払利息の5.5倍、借金は本業の稼ぎの約2年分
- 現金・現金同等物$17.2B
- 他の流動資産$5.1B
- 固定資産$7B
- 流動負債$16.7B
- 長期借入金$16.9B
- 短期借入金$1.9B
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $26.9B
- 売上成長率
- 13.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 32.8%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $9.4B
- フリーCF
- $9.1B
- 営業CFマージン
- 35.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $1.2B
- 配当性向
- —
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