BKR
Baker Hughes
掘削を支える伝統的な油田事業と、データセンターや発電向けの電力機械を一つの会社で併せ持つ。片方が沈んでももう片方で補える幅は、同業の専業会社にはない。
掘削用のドリルビットや坑井仕上げなど油田向けの機器とサービスが一方、天然ガスを冷やして運ぶ大型設備やタービン・圧縮機がもう一方の稼ぎ口になる。2025年はデータセンター向けだけで$1Bを受注した。
原油の相場が長く沈めば、掘削を支える事業の需要はまず縮む。天然ガスの大型設備は建設の波が一巡すると受注が細り、データセンター向けの電力需要も想定ほどの投資が続かなければ当てが外れる。
既存の掘削事業の採算改善と、天然ガスの大型設備・データセンター向け受注の拡大という二正面に投資を振り向ける。二酸化炭素の回収や水素など事業化に時間のかかる技術にも、資金を割き続けている。
石油会社の掘削投資の水準と、天然ガスを冷やして運ぶ設備の建設需要、そしてデータセンター向け受注の伸びが稼ぎの量を決める。2025年は研究開発に$600Mを投じ、特許を1,400件超取得しており、技術の更新が止まれば受注も細る。
この会社をどう読むか
データセンターの電力をどこから引くかという問いが、油田サービスの会社に思わぬ追い風を送っている。Baker Hughesは掘削を支える機器で100年余りを重ねてきたが、いまは発電用のタービンや天然ガスの大型設備が稼ぎの中で重みを増す。
2025年はデータセンター向けだけで$1Bを受注し、2025年から2027年の3年で$3B規模を見込む。原油相場が沈めば掘削向けは縮むが、その谷を電力機械の受注で埋める形になっている。
バランスシート (要約)
資産 $40.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $18.8B(46%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$3.7B
- 他の流動資産$15.1B
- 固定資産$22.1B
- 流動負債$13.9B
- 長期借入金$5.4B
- 短期借入金$689M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $27.7B
- 売上成長率
- −0.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 9.3%
- ROE
- 13.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $3.8B
- フリーCF
- $2.5B
- 営業CFマージン
- 13.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $910M
- 配当性向
- 35.2%
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