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BioMarin Pharmaceutical他社が採算を取りにくい希少疾患だけに的を絞り、8つの承認薬を同時に売る商業基盤を築いた例は多くない。一方でその8つのうち1つを自ら市場から引き揚げた事実は、次世代の治療法への賭けが必ず当たるわけではないことも示す。
軟骨無形成症の注射薬VOXZOGOが2025年に$926.9Mを売り上げ、酵素補充療法のVIMIZIMやNAGLAZYMEがそれに続く。患者数の少ない病気に高い薬価を付けて世界へ届ける売り方で、2025年の総収入は$3.2Bだった。
承認まで届いた薬でも売れなければ切られる。2025年12月には自社の遺伝子治療ROCTAVIANを市場から引き揚げると決め、在庫の評価損などで約$240Mの構造改革費用を計上した。
2025年は7月にInozyme Pharmaを買って酵素補充療法を厚くし、12月にはAmicusの$4.8Bの買収に踏み込んだ。育てる薬と切る薬の線引きを、外から製品を買うのと同じ速さで下すのがこの経営の手つきだ。
VOXZOGOの処方が世界でどこまで広がるかと、2026年第2四半期に予定するAmicusの買収が滞りなく閉じるかにかかる。買収資金は手元現金と最大$3.7Bの借入で賄う計画で、2026年2月には$850Mの社債も発行した。
この会社をどう読むか
BioMarin Pharmaceutical の2025年12月は、向きの違う2つの決定で終わった。ファブリー病とポンペ病の薬を持つAmicusを$4.8Bで買う契約を結び、同じ月に自社の遺伝子治療ROCTAVIANの引き揚げを決めている。
看板の軟骨無形成症治療薬VOXZOGOが2025年に$926.9Mを稼ぐ一方で、承認を取っても売れない薬には約$240Mを払ってでも幕を引く。足りない薬は外から買い、当たらない薬は早く切るという入れ替えの速さが、いまのBioMarinの姿だ。
バランスシート (要約)
資産 $7.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6.1B(80%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$1.3B
- 他の流動資産$2.6B
- 固定資産$3.6B
- 流動負債$759M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.2B
- 売上成長率
- 12.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 12.7%
- 純利益率
- 10.8%
- ROE
- 5.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $828M
- フリーCF
- $725M
- 営業CFマージン
- 25.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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