
BNGO
Bionano Genomics短く切った断片を読み集めるのではなく、鎖を伸ばしたまま撮ることで、欠失や重複、転座といった大きな崩れを直接見る。染色体を「読む」のではなく「見る」という発想が、他の遺伝子解析会社と根本的に違う。
光学ゲノムマッピング(OGM)の装置本体と、検査のたびに使い切るチップや試薬の販売が主。装置は一度入れば据え置きだが消耗品は使うたびに出るため、導入後の継続収入が本体販売より効いてくる。子会社の検査室ではOGMを使った診断そのものも請け負い、買収で加わった核酸精製システムと解析ソフトも並行して売る。
染色体異常を調べる手段としては核型検査やFISH、マイクロアレイが根強く残り、研究予算が絞られる局面では新しい手法への切り替えが後回しになる。買収先の評価損と人員削減を重ねて今の規模まで縮んでおり、追加調達なしに計画をやり切れるかは見通せない。
経営陣を入れ替え、人員と拠点を絞り込んだうえで、残った資金をOGMの臨床採用を広げる一点に寄せている。診療報酬コードの整備など、外側の制度が整うのを追い風にしようとする動きが目立つ。
研究室や診断ラボが、核型検査やFISHの代わりにOGMを選び続けるかどうかに需要がかかっている。その採用が保険の償還コードに裏づけられるかも大きく、会社は12カ月先の資金繰りについて継続企業の前提への疑義を自ら開示している。
この会社をどう読むか
遺伝子を調べる会社は数多いが、Bionanoのやり方は少し変わっている。DNAを短く切って読むのではなく、長い鎖を引き伸ばしたまま撮影し、大きな崩れを形として見る。
問題は、技術の説得力とそれを黒字まで持ちこたえる体力が釣り合っていないことだ。会社自身が継続企業の前提に疑義を認めるほど資金は薄く、買収先の評価損と人員削減を経て規模も縮んだ。装置が入った先で消耗品が回り始めるまで、時間との競争が続く。
バランスシート (要約)
資産 $74M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $44M(60%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$3M
- 他の流動資産$42M
- 固定資産$28M
- 流動負債$23M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $29M
- 売上成長率
- −7.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −116.9%
- 純利益率
- −92.6%
- ROE
- −59.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$16M
- フリーCF
- −$16M
- 営業CFマージン
- −57.3%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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