BOLT
Bolt Biotherapeutics免疫を抑える信号を外すのではなく、免疫の側を積極的に呼び覚ます「Boltbody」という抗体連結の技術を芯に置く。狙うクローディン18.2は、既に承認薬ゾルベツキシマブで効くと確かめられた的で、まったくの未知への賭けではない。
承認薬はなく製品の売上もないまま、胃・食道接合部がんを対象とする第1相の用量漸増試験に会社の重心が置かれている。主力のBDC-4182は、胃がんの目印クローディン18.2に抗体を結び、免疫を刺激する物質を一緒に運ぶ設計を取る。
候補は事実上BDC-4182の一本で、CEAやPD-L1を狙う薬と抗体BDC-3042は開発を止め、提携先か追加資金が現れるのを待つ状態にある。主力で結果が出なければ、代わりに前へ出せる駒がない。
手を広げる方針を捨て、人と金をBDC-4182の第1相へ寄せ切る判断に舵を切った。止めた候補は捨てずに温存し、提携や資金が付いたときすぐ再開できる形で残している。
BDC-4182の第1相で効きと安全性を示せるかどうかが、次の資金調達と提携交渉の成否をほぼ決める。技術の出どころは2015年の創業時に持ち込んだスタンフォード大学エングルマン研究室の成果にある。
この会社をどう読むか
かつてのBolt Biotherapeuticsは複数のがん治療候補を並べて走らせていたが、いまは看板がBDC-4182の一本しかない。抗体でがん細胞に印を付け、そこへ免疫を呼び覚ます物質を一緒に届けるという発想は、免疫を抑える信号を外す従来の免疫療法とは向きが逆である。
狙いを定めたクローディン18.2は他社の承認薬で効果が確かめられた的であり、手探りの段階は越えている。ただし残る候補は開発を止めて棚に置いたままで、この一本が第1相で結果を出せるかどうかに会社の先行きが乗っている。
バランスシート (要約)
資産 $57M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $27M(47%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$12M
- 他の流動資産$19M
- 固定資産$26M
- 流動負債$8M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $8M
- 売上成長率
- 0.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −469.3%
- 純利益率
- −433.7%
- ROE
- −125.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$40M
- フリーCF
- −$40M
- 営業CFマージン
- −517.9%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
BOLT の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…