BOW
Bowhead Specialty一般の賠償から医療、専門職、超過・余剰の保険までの四つの軸で、標準の保険会社が嫌う難しいリスクに特化する点が最大の特徴。二〇二〇年に創業した若い会社で、古い資産の重荷がなく、最新の引き受けの技術やデータの分析を生かせる柔軟さを持つ。総合の大手とは異なる、機関向けの難しいリスクに特化した中堅の特殊保険の立ち位置にいる。
標準の保険会社が引き受けを嫌う、高額で複雑な特殊なリスクを引き受けるのが事業の柱。柱は四つで、一般の賠償責任、医療の事業者の賠償、弁護士や会計士など専門職の賠償、そして特に危険度の高いリスクを扱う超過・余剰の保険からなる。難しいリスクゆえ、より高い保険料を取れる。再保険を組み合わせてリスクを分散する。比較的若い会社で、二〇二〇年に創業し、上場して間もない。特殊保険の引き受けで稼ぐ構造になっている。
特殊保険の市場に競合が増え、保険料率が下がる軟調な局面に転じれば、採算が悪化する弱点を抱える。大きな災害や、訴訟の集中は、保険金の支払いを膨らませる。医療や専門職の賠償は、訴訟の環境の変化に左右されやすい。再保険の費用の急な上昇も採算を圧迫する。上場して間もないため、増資で持ち分が薄まる恐れもある。
配当を出さず、上場直後の機関向けの保険の市場での認知の確立と、引き受けの規律を保ちながらの規模の拡大を進める経営。経験豊富な創業者が率いる。支援する投資会社の戦略の後ろ盾を生かしつつ、配当より事業の拡張を優先し、難しいリスクに見合う保険料率の確保を重んじる方針が特徴になっている。
特殊保険の市況と、保険料率、損害に依存する。標準の保険会社が嫌うリスクを扱う特殊保険の市場、とりわけ超過・余剰の保険の市場が成長するか、損害に見合う高い保険料率を保てるか、医療や専門職の賠償の訴訟の環境が安定するか、そして再保険を適切な費用で確保できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $448M(19%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$194M
- 長期借入金$146M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $552M
- 売上成長率
- 29.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 9.8%
- ROE
- 12.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $332M
- フリーCF
- $326M
- 営業CFマージン
- 60.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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