株主向け書類の送付という、規制で義務づけられ事実上の標準を握る独占に近い立ち位置が最大の強み。金融機関の事務に深く組み込まれると切り替えにくく、継続的な料金が安定して入る。デジタル配信への移行も自社で担え、受託事業者として欠かせない地位を持つ。
上場企業に代わって株主へ議決権の書類や運用報告を届ける事務と、証券会社・銀行の取引処理を支えるシステムの提供が収益の柱。多くは継続的な契約で、書類の通数や取引の量に応じた料金が安定して入る。金融の受託事業者の事務を一手に引き受けることで稼ぐ構造になっている。
株主向け書類のデジタル化が進み、紙の通数が減ると関連収入が細る可能性がある。金融市場の低迷で取引量が減ると、処理関連の収入が鈍る。大型買収の統合のつまずきや、価格競争も、収益の重しになりうるが、事務の粘着性は高い。
安定した配当を増やしつつ、買収による事業拡大と、デジタル配信・データ分析への投資に資金を振り向ける経営。規制に支えられた粘着性の高い事務を土台に、デジタル化を収益化し、買収で機能を広げて着実に稼ぐ力を高める方針が特徴。
株主向け書類の通数と、証券取引・金融機関のシステム需要に依存する。株主や取引が増えるか、金融機関に組み込まれた事務を維持できるか、紙からデジタル配信への移行をうまく収益化できるか、そして買収で事業を広げられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $8.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.8B(32%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$403M
- 他の流動資産$1.3B
- 固定資産$7.2B
- 流動負債$1.4B
- 長期借入金$3.3B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $7.5B
- 売上成長率
- 8.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 17.4%
- 純利益率
- 15.0%
- ROE
- 39.6%
- ROIC
- 16.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.3B
- フリーCF
- $1.3B
- 営業CFマージン
- 18.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $444M
- 配当性向
- 39.4%
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