BRCB
Black Rock Coffee Bar2か所の自社焙煎所で小分けに焼き、豆を毎週各店へ送って焙煎から14日以内に使い切る。この鮮度の管理と、待たせない受け渡しの速さを、フランチャイズに任せず全店直営で揃えている。
店頭で売る飲み物の代金がそのまま売上になる。フランチャイズを持たず全店を自社で運営しているため、加盟金ではなく1杯ごとの利益が積み上がる。独自のエナジードリンク「Fuel」が2025年の売上の約24%を占め、コーヒーの朝の需要だけに頼らない形をつくっている。
出店を急ぐほど開業費と人の育成が先に出て、新店が軌道に乗るまでの間は利益を削る。店舗網が太平洋岸北西部からテキサスまでの限られた地域に固まっているため、その地域の景気や競合の出店が直撃する。コーヒーは全国チェーンから個人店まで参入が絶えない業態でもある。
手元の資金は株主還元より出店に回す成長優先の運営が続いている。焙煎を外注せず自前の設備で抱え込む判断にも、品質を自社で握りたいという姿勢が出ている。
新規出店のペースと、開けた店が想定した客数に届くかどうかで数字が決まる。人件費と生豆の仕入れ値が上がったとき、価格に乗せられるかも利益率にそのまま出る。
この会社をどう読むか
Black Rock Coffee Barの1号店は、2008年にオレゴン州ビーバートンに開いた15平方メートルほどの小屋だった。車から降りずに買えるだけの店として始まり、17年後には7州181店舗、全米で最大の全店直営コーヒー小売にまで育っている。
もっとも、いまの店はドライブスルー専用ではない。約7割の店に「ロビー」と呼ぶ客席を後から足し、通り道で受け取る客と座って過ごす客の両方を拾う形に変えた。飲み物の側でも、独自開発のエナジードリンク「Fuel」が売上の約4分の1を稼ぐまでになり、朝のコーヒー以外の来店理由をつくっている。速さで始めた店が、滞在と時間帯の幅を足しながら広がっている段階だ。
バランスシート (要約)
資産 $336M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $46M(14%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$28M
- 他の流動資産$12M
- 固定資産$296M
- 流動負債$39M
- 長期借入金$26M
- 短期借入金$835K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $200M
- 売上成長率
- 24.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 0.4%
- 純利益率
- 0.0%
- ROE
- −0.1%
- ROIC
- 1.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $2M
- フリーCF
- −$33M
- 営業CFマージン
- 1.1%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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