BRKR
Bruker磁気共鳴、質量分析、赤外・ラマン分光という毛色の違う計測技術を一社で束ねている。低温・高温の超伝導線材を作るBEST部門まで社内に抱え、その線材はMRIや核融合の研究装置にも売られている。
核磁気共鳴や質量分析の装置本体を大学や製薬会社、病院の検査室に売り、消耗品と保守契約で継続収入を積み上げる。2024年に買収したELITechGroupを通じ、検体を入れれば判定まで自動で進む感染症向けのPCR診断機器も収入源に加わった。
装置は1台あたりの金額が大きく、納入が翌期にずれるだけで四半期の数字が振れる。ELITechGroupから続く買収の統合に手間取れば、寄せ集めのまま管理費だけが膨らむ。
研究機器を売って終わりにせず、買収のたびに検査や診断の周辺分野を買い足していく。2025年もRecipe ChemicalsとAST Revolutionという小粒な会社を取り込み、隙間の技術をこつこつ積み増した。
磁気共鳴部門の客の多くは大学と政府の研究機関で、研究予算の増減がそのまま受注に響く。高磁場のNMRや超伝導装置は引き合いから納入まで1年を超えることも多く、いま積んでいる受注残が翌年の売上をほぼ決めてしまう。
この会社をどう読むか
Brukerと聞いてもぴんと来なくても、大学の研究室や製薬会社の分析室には大抵この名前の装置が置いてある。核磁気共鳴や質量分析といった、物質の中身を覗く高額な計測機器を専業で作ってきたメーカーだ。
毛色の違う計測技術を一社で束ね、超伝導の線材まで自前で作る会社は同業でも少ない。ただし磁気共鳴部門の主な客は大学と政府の研究機関で、予算が絞られれば装置の入れ替えは後回しになる。近年はELITechGroupなど検査分野の買収を重ね、研究単一事業からの脱却を進めている。
バランスシート (要約)
資産 $6.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.5B(39%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$299M
- 他の流動資産$1.9B
- 固定資産$4B
- 流動負債$1.3B
- 長期借入金$1.9B
- 短期借入金$17M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.4B
- 売上成長率
- 2.1%
- 粗利率
- 45.9%
- 営業利益率
- 2.0%
- 純利益率
- −0.3%
- ROE
- −0.4%
- ROIC
- 1.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $134M
- フリーCF
- $43M
- 営業CFマージン
- 3.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $23M
- 配当性向
- —
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