
景気敏感な事業で、配当も出す会社
靴のブランドの卸と、小売の店舗の両方を持つ、垂直に統合した仕組みが最大の特徴。おしゃれ、定番、機能性といった異なる価格帯や用途のブランドで分散する。百四十年を超える長い歴史を持つ。とりわけ、四十年を超えて連続で増配を続けてきた点が際立つ。ブランドだけ、あるいは小売だけの会社とは異なる、両方を併せ持つ中堅の靴の会社の立ち位置にいる。
靴のブランドと、靴の小売の二つを併せ持つのが事業の柱。一つは、おしゃれな婦人靴から、定番の紳士靴、機能性の靴まで、価格帯や用途の異なる複数のブランドを、設計し卸売りし、自前でも小売りする事業。もう一つは、米国に多数の店舗を構える、家族向けの靴の小売のチェーン。十九世紀に靴の会社として創業した長い歴史を持つ。ブランドの卸と、小売の店舗の二本柱で稼ぐ構造になっている。
景気の後退で、買い控えのしやすい裁量的な靴の消費が減れば、業績が冷える弱点になる。商業施設に多い小売の店舗の集客の低下も逆風になる。人気の運動靴のブランドへ、客が流れる恐れもある。靴は主にアジアからの輸入のため、関税の引き上げが費用を押し上げる。流行の移り変わりに、ブランドが乗り遅れることもある。
四十年を超えて連続で増配を続け、自社株買いも交えて株主に還す経営。配当の王に近い、長期の株主への還元の姿勢が特徴になる。おしゃれな婦人靴などのブランドの育成と、家族向けの小売の店舗の運営を両輪に進める。派手さはないが、安定した資金の創出と、長く続く増配を重んじる、地味な優等生の運営になっている。
靴の消費と、小売の集客、関税に依存する。消費者の靴への支出が保たれるか、家族向けの靴の小売のチェーンの来客が保たれるか、おしゃれな婦人靴などのブランドが流行をとらえるか、そして主にアジアから輸入する靴の関税や原材料の費用をこなせるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $602M(31%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
読み込み中…