Community Financial System は、ニューヨーク州の田舎町の銀行に、福利厚生の事務と保険仲介を重ねた三本柱の金融会社だ。
最大の強みは、銀行の利ざやに、景気に左右されにくい退職金事務と保険仲介の手数料を重ねた収益の設計にある。競争のない田舎町の預金は低コストで忠実で、三十年を超える連続増配が経営の規律を証明する。一方で地盤の田舎町は人口が伸びず、貸出の成長は構造的に乏しい。買収頼みの手数料事業は対象の枯渇と高値づかみの危険を抱え、金利の急変は利ざやと債券評価を揺らす。CBU を読むときは、手数料事業の伸びと利ざや、増配の持続を軸に見るとよい。

