
銀行の利ざやに、景気に左右されにくい退職金事務と保険仲介の手数料を重ねた収益の設計が最大の強み。競争のない田舎町の預金は低コストで忠実だ。三十年を超える連続増配は、地味な経営の規律の証であり、配当株としての信頼の核になっている。
ニューヨーク州の地方とペンシルベニア州での貸出と預金の利ざやが土台になる。特徴は手数料事業の厚みで、企業の退職金制度の事務代行、保険の仲介、資産運用が収益の四割近くを稼ぐ。競争の少ない田舎町の支店網は預金コストが低い。銀行と手数料の組み合わせで景気の波を均して稼ぐ構造になっている。
地盤の田舎町は人口が伸びず、貸出の成長は構造的に乏しい。買収頼みの手数料事業は対象の枯渇と高値づかみの危険を抱える。金利の急変は利ざやと保有債券の評価を揺らす。地味さゆえに市場の関心が薄く、評価の見直しには時間がかかる。
三十年超の連続増配を守る堅実な経営。銀行の買収と手数料事業の買い足しを交互に進め、収益源の分散を深める。審査の保守性と預金の質を守り、派手な成長を追わない方針が特徴になっている。
地方経済の安定と、手数料事業の成長、買収の継続に依存する。人口の伸びない田舎町の地盤が貸出と預金を保てるか、退職金事務や保険仲介の買収を重ねて手数料を伸ばせるか、低コストの預金の優位が続くか、そして金利の急変が利ざやを揺らさないかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $17.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2B(12%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$302M
- 長期借入金$690M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $818M
- 売上成長率
- 9.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 25.7%
- ROE
- 10.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $302M
- フリーCF
- $233M
- 営業CFマージン
- 36.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $98M
- 配当性向
- 46.4%
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