景気敏感な事業で、配当も出す会社
白色顔料の生産技術と規模、新世代冷媒の特許網という、二つの分野の上位の地位が最大の強み。冷媒の規制移行は特許を持つ者に価格決定力を与える。データセンターの液冷という新しい出口も持つ、市況と規制の波を乗りこなす分離体の立ち位置にいる。
塗料やプラスチックを白くする二酸化チタンの製造が収益の柱の一つで、世界最大級の生産規模を持つ。もう一つの柱は空調と冷蔵の冷媒で、温暖化係数の低い新世代品への切り替えが利幅を支える。半導体の冷却液など先端材料も育てる。市況品と規制品の組み合わせで稼ぐ構造になっている。
二酸化チタンは典型的な市況品で、中国勢の増産と需要の谷が重なると利益が消える。フッ素化合物の環境訴訟は和解と浄化の費用が長く続く重荷になる。重い借金は金利上昇下で利益を吸う。冷媒の規制の行方次第で、移行の追い風は逆風にも変わる。
配当を払いながら、現金を訴訟対応と借金の管理、新製品の開発に配分する経営。市況品はコスト削減で耐え、規制品の利幅で全体を支える。液冷など成長分野への投資を選別して進める方針が特徴になっている。
二酸化チタンの市況と、新冷媒の移行、訴訟費用に依存する。塗料と建設の需要が顔料の市況を支えるか、規制で進む新冷媒への切り替えが価格と数量を保つか、フッ素化合物を巡る訴訟と浄化費用が想定内に収まるか、そしてデータセンター冷却液など新製品が育つかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $7.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $250M(3%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
読み込み中…