まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
米国で、血小板と血漿の病原体を不活化する仕組みの承認を持つ唯一のメーカーという点が最大の特徴。極めて特殊なニッチを占める。後期の試験を進める赤血球向けで承認を得られれば、対象となる市場が数倍に広がり、独占に近い地位を握る可能性を持つ。一般の医療機器とは異なる、輸血用の血液の病原体の不活化という特殊なニッチに賭ける小型の専業の立ち位置にいる。
輸血に使う血液製剤に残る恐れのある細菌やウイルス、寄生虫を不活化する独自の仕組みを作り、売るのが事業の柱。血小板と血漿に向けては米国で承認を得ており、米国の血液センターや欧州の血液の機関に売る。赤血球に向けては、後期の試験を進める段階でまだ未承認。収益は、使い捨ての処理のキットと、光を当てる装置からなり、消耗品が繰り返し売れる仕組みになっている。米国政府との研究の契約も一部の収入になる。これらの販売で稼ぐ構造になっている。
後期の試験を進める赤血球向けの仕組みが失敗すれば、市場の大きな拡大の望みが断たれる弱点になる。血液センターの採用のペースが鈍ることもある。価格の引き下げの圧力もある。同業の競合との市場の争いもある。研究開発の費用がかさみ、赤字が続く。これらが重なれば、資金繰りも厳しくなる。
配当を出さず、後期の試験を進める赤血球向けの開発への継続した投資と、承認済みの血小板向けの売上の成長の釣り合いを取る経営。米国政府の資金で研究開発の費用を補いながら、赤字の中で事業を続ける。米国で唯一の承認という地位を生かしつつ、赤血球向けの承認という大きな賭けに資金を投じる方針が特徴になっている。
血液センターの採用と、赤血球の承認、競合に依存する。米国の血液センターが、病原体を不活化する仕組みを採用するか、後期の試験を進める赤血球向けの承認を得られるか、欧州や新興国の市場が広がるか、そして競合との市場のシェアの争いを保てるかが、業績を左右する大きな前提になる。研究開発の費用を、政府の資金が一部補う。
資産 $222M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $64M(29%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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