CF
CF Industriesドナルドソンビルはアンモニア生産の複合施設として世界最大で、規模がそのままコスト差になる。米国の残り5拠点を束ねる子会社CFNは約89%を自社、残りを農業協同組合のCHSが持ち、大口の買い手を株主として抱え込む形にしている。
ルイジアナ州ドナルドソンビルの世界最大のアンモニア複合施設を筆頭に、米国6拠点とカナダ2拠点で天然ガスからアンモニアを作る。それを粒状尿素やUANに加工して農協や卸に売り、2025年は1,910万トンで$7.08Bを売り上げた。
天然ガス価格が上振れて肥料価格に転嫁しきれないと、原料高がそのまま採算悪化に直結する。世界的な供給過剰や穀物安による農家の買い控えが重なると、稼働率を落として耐えるしかなくなる。
ブルーポイントの合弁と既存拠点の脱炭素化に資金を割きつつ、好況期に積み上がった現金は自社株買いと増配で戻す。トリニダードやカナダにも生産を分散させ、天然ガスの調達先を一国に賭けない構えを取る。
原料の天然ガスを安く抑えられるかと、世界の穀物相場に連れて動く肥料需要の強さで採算が決まる。ブルーポイントで建設中の低炭素アンモニア新設プラント(40%出資の合弁)の稼働時期も、投資回収の速さを決める。
この会社をどう読むか
CF Industriesが売っているのは肥料の袋だが、実際に握っているのは天然ガスを窒素に変える装置の規模だ。ルイジアナ州ドナルドソンビルの複合施設は、アンモニアを作る設備として世界で最も大きい。
だから損益は、農家の景気よりガス価格と肥料相場の開き方で決まる年が多い。2025年7月には同じ拠点で脱炭素の設備が完成し、燃料や排出削減に使う低炭素アンモニアという別の売り先の開拓に一歩踏み出している。
バランスシート (要約)
資産 $14.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $4.8B(34%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$629M
- 他の流動資産$2.4B
- 固定資産$11.1B
- 流動負債$887M
- 長期借入金$3.2B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $7.1B
- 売上成長率
- 19.3%
- 粗利率
- 38.5%
- 営業利益率
- 32.5%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- 22.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $2.8B
- フリーCF
- $1.8B
- 営業CFマージン
- 38.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $326M
- 配当性向
- —
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