重曹のARM & HAMMERから、コンドームのTROJAN、水流洗浄器のWATERPIKまで、売り場も客層も違う品目が一社に同居する。巨大な単一ブランドを持たない代わりに、棚の小さな隙間をいくつも押さえる集め方をしてきた。
重曹のARM & HAMMERを含む7つの「パワーブランド」が、純売上高と利益の約7割を稼ぎ出す。残りはFIRST RESPONSEの妊娠検査薬やXTRAの洗剤、猫砂といった小粒の品目で、スーパーやドラッグストアの棚を幅広く埋める。
割安な自社ブランド(PB)へ需要が流れると、パワーブランド以外の周辺商品からシェアが削られていく。買収したTOUCHLANDのような新興ブランドが期待どおりに育たなければ、積んだのれんの重さだけが残る。
自社開発より買収で品目を増やし、育たなければ売って身軽にする回転の速さがある。ビタミン事業はいったん8番目のパワーブランドに数えたうえで、2025年末に手放している。
2025年7月に$656Mで買ったTOUCHLANDが期待どおり伸びるかが当面のカギになる。同年末に手放したビタミン事業(VMS)の穴を残る7ブランドで埋め、原材料高に見合う値上げを店頭で通せるかも効く。
この会社をどう読むか
洗濯洗剤とコンドームと猫砂を同じ会社が作っている、と言われてもすぐには結びつかない。Church & Dwightは1846年から続く老舗で、買収で集めた品目をそのまま同居させてきた。
この会社の見どころは、大きな流行に乗るかどうかではない。日用品の棚で値上げがどこまで通り、割安な自社ブランドにどれだけ食われずに済むかという地味な攻防に、業績のほとんどが寄っている。
バランスシート (要約)
資産 $8.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $4B(45%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$409M
- 他の流動資産$1.2B
- 固定資産$7.3B
- 流動負債$1.5B
- 長期借入金$2.2B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $6.2B
- 売上成長率
- 1.6%
- 粗利率
- 44.7%
- 営業利益率
- 17.4%
- 純利益率
- 11.9%
- ROE
- 18.4%
- ROIC
- 13.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.2B
- フリーCF
- $1.1B
- 営業CFマージン
- 19.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $287M
- 配当性向
- 39.0%
CHD の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…