まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
六十年超の歴史を持つ登山・スキー用具と、伸び盛りのオフロード・車中泊向け用品という毛色の異なる二本柱を、同じ会社で同時に育てている。どちらも同じアウトドア好きの財布を狙う賭けになっている。
柱は1957年から続く登山・スキー用具のBlack Diamond。その脇に車の屋根に積むラックのRhino-Rack、悪路脱出用マットのMAXTRAXなど車まわりのブランド群を抱える。専門店と自社サイト、他社ブランドへの供給を通じて50カ国以上へ流している。
この2年で二つの事業を手放した。2024年2月に銃弾のSierraとBarnesを抱えるPrecision Sport部門を売却。2025年7月には雪崩安全用品のPIEPSも€7.8Mで手放した。買い集める路線がすべて当たったわけではなかった証しでもある。
二つの事業を売り切って2025年末には無借金の財務へ戻し、次の投資に備える形を作った。取締役会と経営陣が発行済み株式の約23.5%を持ち、身銭を切った立場で判断する体制をとる。
登山やキャンプ、オフロード遊びの参加人口が伸び続けるかと、専門小売店が在庫を積んで発注を続けるかに売上がかかる。命を預ける登山用具である以上、ブランドへの信頼を切らせないことも欠かせない。
資産 $249M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $196M(79%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約4年分
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