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Cleveland-Cliffsトレド工場は五大湖地域で唯一のHBI生産設備で、高炉にも電炉にも入れられる原料を自前で確保できる。変圧器向けの電磁鋼板を米国内で作れる数少ない会社でもあり、鉄鋼の景気とは別の需要をつかんでいる。
鉄鉱石の採掘からペレット製造、製鋼、圧延、プレス加工までを自社で通し、自動車メーカー向けの薄板を主力に売る。送電用変圧器に使う電磁鋼板でも米国有数の作り手で、こちらは自動車とは別の需要で動く。
自動車減産や鋼材相場の下落は一貫生産の固定費を直撃し、稼働率が落ちるほど採算が悪化する。労働協約に縛られた人員が多く、需要が細っても人件費を機動的には落とせない。
2020年の買収で抱え込んだ老朽設備の手当ては2022年に集中して済ませ、いまは薄板の品質維持と電磁鋼板の増産へ資金を向けている。1.8万人超の組合員を対立相手ではなく味方に置き、不当廉売された輸入鋼材への提訴でも足並みをそろえる。
オハイオ州トレドで作るHBI(還元鉄)を自前で炉に入れられることが原料コストを支えており、この内製をどこまで保てるかが効く。自動車の生産台数と鋼材相場の動きも外せない。
この会社をどう読むか
Cleveland-Cliffsが鉄鋼メーカーになったのは2020年で、それ以前は鉄鉱石を掘って売る会社だった。本社はいまもクリーブランドにあり、米国とカナダで約2.5万人を雇っている。
一貫生産は好況ではよく効くが、需要が落ちても炉を簡単には止められない性質を抱える。だから損益は、自動車の生産台数が実際に減るより先に、鋼材の相場が動いた時点から振れ始める。
バランスシート (要約)
資産 $20B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6.1B(31%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$57M
- 他の流動資産$6.4B
- 固定資産$13.6B
- 流動負債$3.3B
- 長期借入金$7.3B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $18.6B
- 売上成長率
- −3.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −8.5%
- 純利益率
- −7.9%
- ROE
- −24.2%
- ROIC
- −9.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$462M
- フリーCF
- −$1B
- 営業CFマージン
- −2.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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