まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
鉄鉱石の採掘から鋼材の製造まで一貫して手がける垂直統合と、自動車向けの薄い鋼板に強い点が特徴。原料を自前で持つことで供給を安定させ、自動車メーカーとの深い関係を築く。買収で規模を広げ、米国の鉄鋼大手として、関税など国内産業を守る政策の追い風も受けうる立ち位置にいる。ただし市況次第のもろさも併せ持つ。
鉄鉱石を採掘し、それを原料に高炉などで鋼材を作って売る一貫生産が収益の柱。とくに自動車向けの薄い鋼板に強く、自動車メーカーを主な顧客とする。原料の鉄鉱石から最終の鋼材まで自前で手がける垂直統合が特徴。売値は鋼材の相場で決まり、生産量と相場、原料・エネルギーのコストの差が利益になる。市況に左右される構造になっている。
鋼材の市況が悪化し価格が下がると、採算が一気に悪化する。自動車の減産や景気後退で鋼材の需要が冷えると、生産が落ち込む。鋼材は世界の需給で価格が大きく振れ、安価な輸入鋼材との競争もある。高炉は固定費が重く、稼働が落ちると採算が悪化する。原料やエネルギー費の高騰も、収益の重しになりうる。
配当を出さず、利益を高炉・設備の効率的な運営と、自動車向けの強化、借入の管理に振り向ける経営。市況で大きく振れる鉄鋼事業で、鉄鉱石から鋼材までの一貫生産と自動車向けの強みを生かし、原料・エネルギー費を管理しながら、市況の上昇局面を取り込んで稼ぐ方針が特徴になっている。
鋼材の市況と、自動車・産業の需要、原料・エネルギー費に依存する。鋼材の価格が高いか、自動車や産業の生産が活発で鋼材の需要が強いか、原料の鉄鉱石やエネルギーのコストを抑えられるか、そして高炉を高い稼働率で回せるかが、業績を左右する大きな前提になる。鋼材市況と自動車需要が収益を左右する。
資産 $20B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6.1B(31%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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