
COCO
Vita Cocoココナッツウォーターの分野を自ら作り、その代表例となったブランドの先行者の地位が最大の強み。産地と築いた二十年来の調達網は、品質と量の両立を後発に許さない。工場を持たない身軽さで在庫と投資のリスクを抑え、健康飲料の波に乗り続ける専業ブランドの立ち位置にいる。
看板ブランドのココナッツウォーターの販売が収益の柱。工場を持たず、東南アジアや中南米の産地の加工場と長期契約を結び、調達した製品を米国や欧州の小売店に卸す。小売店の自主企画品の製造請負も手がけ、棚のどちらが売れても収益になる。身軽な製造委託の仕組みでブランドを育てて稼ぐ構造になっている。
収益が単一の飲料分野に集中しており、流行が他の健康飲料へ移ると土台が揺れる。産地の不作や政情の混乱、海上運賃の急騰は、工場を持たない調達網の弱点を突く。巨大飲料メーカーが本気で攻めれば、販促と棚の力で押し込まれる。関税の引き上げも輸入頼みの構造には逆風になる。
配当を出さず、資金をブランドの販促と自社株買いに振り向ける経営。製造委託を貫いて資本を軽く保ち、エナジー系や栄養補給など隣の飲料分野へ商品の幅を広げる。創業者の影響が残る機動的な運営が特徴になっている。
健康志向の飲料需要と、産地の調達網、海上輸送のコストに依存する。砂糖入り飲料を避ける消費の流れが続くか、ココナッツの産地の収穫と加工が安定するか、海上運賃と関税の変動を吸収できるか、そして大手飲料の傘下ブランドとの棚の奪い合いを制し続けられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $461M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $332M(72%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$197M
- 他の流動資産$225M
- 固定資産$40M
- 流動負債$116M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $610M
- 売上成長率
- 18.2%
- 粗利率
- 36.5%
- 営業利益率
- 13.5%
- 純利益率
- 11.7%
- ROE
- 21.5%
- ROIC
- 19.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $47M
- フリーCF
- $39M
- 営業CFマージン
- 7.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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