景気敏感な事業で、配当も出す会社
創業家が三代にわたり守る無借金の財務と、手頃な価格で機能を約束するブランドの信頼が最大の強み。山の専門店から量販店まで並ぶ販路の広さは、景気の波で客層が移っても受け止められる。流行に浮かれず現金を厚く持つ、アウトドア業界の堅実な老舗の立ち位置にいる。
防水や防寒の機能をうたうアウトドア衣料と靴の販売が収益の柱。看板ブランドに加え、山岳向けの高級ブランドや釣り向けの衣料も持つ。百貨店や量販店への卸と、直営店とネットの直販を組み合わせる。手の届く価格で機能を売る位置取りで、世界の小売網に供給して稼ぐ構造になっている。
衣料は景気と天候の波をまともに受け、暖冬は主力の防寒着を直撃する。新興のアウトドアブランドが若い層の支持を奪い、ブランドの世代交代という静かな脅威が続く。関税の引き上げは輸入頼みの原価を押し上げる。卸先の百貨店の衰退も販路を細らせる。
配当と自社株買いを続けながら、販促の刷新と直販の強化に投資する経営。創業家の長期目線で無借金を貫き、不況期も研究開発を緩めない。ブランドの若返りと利益率の回復を両立させる方針が特徴になっている。
中間層の衣料消費と、ブランドの鮮度、関税と調達網に依存する。手頃な機能性衣料の需要が保たれるか、若い世代への訴求でブランドの古さを跳ね返せるか、アジア生産に頼る調達が関税の引き上げをこなせるか、そして暖冬が防寒着の在庫を腐らせないかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $2.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.7B(58%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
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