
CORT
Corcept Therapeuticsコルチゾールの受容体だけに結び付き妊娠に影響しない化合物を1,000種類超も見つけている点が際立つ。既存のKorlymは中絶薬と同じ成分ゆえに使いにくい場面があり、その制約を外した後継薬を自前でそろえている。
2012年から難病クッシング症候群の薬Korlymを米国で売り、2024年6月には自社の後発版も加えた。並行して、コルチゾールの受容体だけに効く1,000種類超の候補化合物から、がんやALS向けの臨床試験を進めている。
開発中のがんなど新しい用途が臨床試験で失敗すれば、成長の前提が崩れる。主力薬Korlymへの依存はなお高く、その処方が伸び悩めば会社全体の業績に響く。開発中の後継薬が承認されなければ、Korlym一本の状態が長引く。
主力薬Korlymで得た利益を、がんやALSなど新しい用途の臨床試験に厚く振り向けている。2024年6月には自社で承認済みの後発版も出し、同じ成分を安い価格でも供給できる形を先に用意した。
主力薬Korlymの処方がどこまで広がるかに、いまの売上はほぼ乗っている。2023~2024年の自社試験CATALYSTでは、血糖値が下がりにくい糖尿病患者1,057人の23.8%に隠れたコルチゾール異常が見つかった。この患者層へ処方を広げられるかが、次の売上をつくる。
この会社をどう読むか
コルチゾールというストレスホルモンが出すぎると、体のあちこちが壊れる。Corcept Therapeuticsはその働きだけを抑える薬に会社を賭け、2012年から難病のクッシング症候群向けにKorlymを売ってきた。
興味深いのは2023~2024年の自社試験の結果だ。血糖値が下がりにくい糖尿病患者1,057人を調べると、23.8%に隠れたコルチゾール異常が見つかった。難病の薬として始まった会社が、ありふれた病気の陰にも同じ異常が潜むことを自ら示した形になる。
バランスシート (要約)
資産 $837M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $648M(77%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$120M
- 他の流動資産$365M
- 固定資産$351M
- 流動負債$166M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $761M
- 売上成長率
- 12.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 5.9%
- 純利益率
- 13.1%
- ROE
- 15.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $142M
- フリーCF
- $142M
- 営業CFマージン
- 18.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
CORT の掲示板
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