COTY
Coty高級香水で世界の三強の一角を占め、有名ファッションブランドの長期の許諾を多数握る点が最大の強み。これらの許諾は競合が簡単には奪えない独占的な強みになる。利益率の高い高級香水と、安定した普及帯の化粧品という二面を持ち、立て直しを経て高級路線に重心を移す美容大手の立ち位置にいる。
二つの柱で稼ぐ。一つは、有名ファッションブランドから許諾を得て作る高級な香水や化粧品で、これが売上の中心になる。もう一つが、薬局やスーパーで売る手頃な普及帯の化粧品になる。かつて巨大な買収でつまずき、その後の大規模な立て直しを経て、利益率の高い高級香水に重心を移してきた。香水と化粧品の販売量で稼ぐ構造になっている。
普及帯の化粧品は、大手や新興のブランド、小売の自社ブランドとの競争が激しく、シェアを奪われやすい。高級香水の人気が一巡すれば、太い柱が細る。許諾契約の更新で条件が悪化すれば採算が傷む。為替の変動も世界展開ゆえ業績を揺らす。過去の買収で抱えた借金の負担も、なお重しになる。
配当を再開し、自社株買いでも還元しながら、収益性の改善を進める経営。利益率の高い高級香水への集中を進め、保有する別事業の株式を段階的に売却する。許諾契約の維持を重んじ、立て直しで身軽にした財務を保つ方針が特徴になっている。
香水市場の活況と、許諾契約の維持、普及化粧品のシェアに依存する。世界の高級香水の人気が続くか、有名ブランドからの許諾契約を長く保てるか、普及帯の化粧品でシェアを守れるか、そして立て直しで身軽にした財務を保てるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $10.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3B(29%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$176M
- 他の流動資産$1.7B
- 固定資産$8.3B
- 流動負債$2.5B
- 長期借入金$3B
- 短期借入金$14M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $5.8B
- 売上成長率
- −1.5%
- 粗利率
- 62.9%
- 営業利益率
- −1.4%
- 純利益率
- −10.4%
- ROE
- −20.2%
- ROIC
- −1.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $538M
- フリーCF
- $348M
- 営業CFマージン
- 9.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $13M
- 配当性向
- —
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