CPAY
Corpay燃料カードという運送業の狭い畑で稼いだ利益を元手に、法人の請求書払いや外国送金、宿泊予約へと買収で事業を広げてきた。一度経理の仕組みに組み込まれると切り替えの手間が大きく、それが競合の参入を遠ざける。
法人の請求書処理や外国送金を代行する企業向け決済、運送会社の燃料カードや高速料金を扱う車両向け決済、宿泊予約をまとめる宿泊向け決済の3事業を持つ。年間$145Tとされる企業間取引のうち紙の請求書や手作業で残る部分を電子化して食い込み、給油や送金が1件動くたびに手数料が入る。
景気が冷えて荷動きが減れば燃料カードの利用がまず落ち、企業の請求書処理も件数が細る。買収を重ねて事業を継ぎ足してきた分、統合が滞ればシステムやコストの重複を抱え込む。
2000年の設立以来、稼いだ利益を配当より買収へ回し続けてきた。隣接する決済分野を買い足して顧客あたりの取扱高を増やす、拡大重視の経営が続く。
運送会社の稼働台数と企業の取引量が、そのまま決済件数になる。外国送金では自前の回線に加えSWIFTやステーブルコインも使い分けており、その運用の巧拙が手数料の取りこぼしを決める。
この会社をどう読むか
Corpayの出発点は、運送会社向けの燃料カードという小さな畑だった。そこで稼いだ利益を元手に、企業の請求書払いや外国送金、出張先の宿泊予約へと買収を重ね、いまや法人の支払い全般を扱う決済会社に育っている。
一度経理の仕組みに組み込まれると、企業はなかなか別の決済会社へ移れない。その粘りが利益を支える一方、荷動きが鈍れば燃料カードの利用は真っ先に落ち、買収で継ぎ足した事業の統合が滞ればコストがきしむ。年間$145Tの企業間取引のうち紙と手作業で残る部分をどれだけ電子化できるかで、この会社の伸びしろは決まる。
バランスシート (要約)
資産 $26.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.9B(15%)。
借金が重いか支払い余力が薄い。決算ごとの確認が必要
- 現金・現金同等物$2.4B
- 他の流動資産$11.6B
- 固定資産$12.4B
- 流動負債$14.3B
- 長期借入金$10B
- 短期借入金$3.3B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4.5B
- 売上成長率
- 13.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 44.0%
- 純利益率
- 23.6%
- ROE
- 27.5%
- ROIC
- 11.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.5B
- フリーCF
- $1.3B
- 営業CFマージン
- 33.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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