
CRC
California Resources環境規制の最も厳しい州で生き残った専業として、州内価格の上乗せと既存インフラを独占的に使える点が強み。枯渇油田を炭素の貯蔵庫に変える発想は、規制の逆風を事業機会に読み替えるものだ。自前の発電所という電力資産も持ち、石油の先の姿を描ける数少ない中堅の立ち位置にいる。
カリフォルニア州内の油田で生産する原油と天然ガスの販売が収益の柱。州内の製油所に直接売れる地の利があり、輸入原油より高めの価格で売れる。大型合併で州最大級の生産者となった。さらに枯渇した油田の地下に二酸化炭素を埋める炭素貯留事業と、自前の発電所を生かしたデータセンター向けの電力供給を、次の収益源として育てている。
油価の急落は本業を直撃する。州が掘削許可の凍結や規制強化に踏み込むと、生産の先細りが避けられない。頼みの炭素貯留は許認可と政策支援に左右され、政権交代で税優遇が削られると採算が崩れる。州一極集中の構造は、地の利と引き換えに政治リスクの分散を失っている。
配当と自社株買いで株主に還元しつつ、合併した油田の効率化と、炭素貯留や電力供給といった脱炭素側の事業に投資する経営。州の規制と共存しながら、油田の資産を次の時代の収益源に転用していく方針が特徴になっている。
原油価格と、州の規制、新規事業の立ち上がりに依存する。環境規制の厳しいカリフォルニア州で掘削の許可が下り続けるか、合併した油田の統合効果を出せるか、炭素貯留が税優遇を追い風に収益化するか、そして発電所を生かした電力契約が実るかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $7.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.7B(50%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$132M
- 他の流動資産$806M
- 固定資産$6.5B
- 流動負債$1.1B
- 長期借入金$1.3B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.7B
- 売上成長率
- 14.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 16.3%
- 純利益率
- 9.9%
- ROE
- 9.9%
- ROIC
- 9.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $865M
- フリーCF
- $543M
- 営業CFマージン
- 23.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $136M
- 配当性向
- 37.5%
CRC の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…
