CRIS
Curis一つの分子でがんの増殖に関わる二つの酵素を同時に叩く設計を、脳のリンパ腫から白血病まで複数の血液がんに使い回している点が独特だ。この化合物は2015年にAurigeneとの共同研究から独占実施権を得たもので、単一の適応症に絞る同業とは治験の広げ方が違う。
承認薬をまだ持たず、販売による収入はない。頼みの綱は、がん細胞の増殖に関わる二つの酵素を同時に抑える飲み薬の候補Emavusertibだ。中枢神経に生じるリンパ腫と慢性のリンパ性白血病で、既存の薬と組み合わせる治験を進めている。
候補が一つしかないため、進行中の治験のどこかで思わしくない結果が出れば、会社の価値の前提そのものが崩れる。薬の元となる分子は他社からのライセンス契約に基づいており、この契約が続く前提でパイプラインが成り立っている。
増資のたびに株数が積み上がる代わりに、開発そのものは止めない資金繰りが続く。2026年1月の増資も、治験を止めないための時間を買う動きだった。
2025年末の手元現金は$5.1Mにとどまり、2026年1月に約$18.6Mの第三者割当増資で資金をつないだ。治験データの行方と同じくらい、次の増資をいつどんな条件で実施できるかが会社の存続を決める。
この会社をどう読むか
Curisの決算でまず目につくのは、2025年末に$5.1Mしか残っていなかった手元現金だ。翌月の2026年1月、同社は約$18.6Mの増資でその薄さを埋めた。
この資金が支えているのは、二つの酵素を同時に抑える飲み薬の候補Emavusertibただ一つへの賭けだ。脳のリンパ腫や白血病など複数の血液がんで治験を並行させ、米欧の当局から希少疾患向けの指定も受けているが、薬として世に出るまでは増資に頼る資金繰りが続く。
バランスシート (要約)
資産 $20M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5M(27%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$5M
- 他の流動資産$2M
- 固定資産$13M
- 流動負債$14M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $9M
- 売上成長率
- −13.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −60.5%
- 純利益率
- −80.3%
- ROE
- −138.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$27M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −288.1%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
CRIS の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…
