
CRS
Carpenter Technology135年を超える冶金の蓄積と、簡単には切り替えられない航空機向け認証の実績が強み。特定顧客への依存度は1割未満に抑えられており、幅広い航空機メーカーやエンジンメーカーに合金を供給する分散もある。
極端な高温や強い力に耐えるチタンやニッケル、コバルト系の特殊合金を、航空機や医療機器、防衛機器向けに作る。溶解と圧延を担うSpecialty Alloys Operationsが主力部門。チタン加工のDynametなどはPerformance Engineered Productsに属し、売上の1割以上を占める顧客はいない。
航空機の生産が減速すれば、特殊合金の需要はそのまま落ちる。会計年度の前半は工場の定期点検が重なり毎年業績が沈む季節性もあり、原材料価格の急変や認証をめぐるトラブルも収益を揺らす。
ペンシルベニア州リーディングとラトローブの主力工場を軸に、採算の良いチタン・ニッケル系合金へ生産を絞り込んできた。配当を続けながら、設備の増強に資金を投じている。
航空機の増産ペースと、高い性能の合金を作る技術や認証を保てるかで受注が決まる。ニッケルやコバルトなど原材料の国際価格の変動も、採算を揺らす。
この会社をどう読むか
海外への売上は年$1.18Bある一方、海外に置いている固定資産は$5Mしかない。作る場所は米国内にまとめ、そこから世界へ出す形をとっている。
原材料の値上がりは、割増料金や指数に連動した値決めで客へ渡す取り決めがあるが、効き始めるまでには時間差がある。金属相場が急に動いた直後の決算は、この遅れの分だけ実力から離れて見える。
バランスシート (要約)
資産 $3.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.2B(58%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$393M
- 他の流動資産$1.6B
- 固定資産$1.9B
- 流動負債$520M
- 長期借入金$691M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.1B
- 売上成長率
- 8.6%
- 粗利率
- 30.6%
- 営業利益率
- 22.5%
- 純利益率
- 17.0%
- ROE
- 23.8%
- ROIC
- 19.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $605M
- フリーCF
- $362M
- 営業CFマージン
- 19.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $40M
- 配当性向
- 7.6%
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