CRSP
CRISPR Therapeutics遺伝子編集という分野の創設に関わった科学の蓄積と、世界初の承認実績という証明が最大の強み。一回の治療で生涯の病気を断つという価値は、既存薬の繰り返し投与と次元が違う。大手との提携で商業化の重さを分担しつつ、次世代の体内編集へ進む先駆者の立ち位置にいる。
遺伝子編集の技術を使った治療の開発が事業の核で、鎌状赤血球症などの血液の病気に対する世界初の承認治療を大手製薬との提携で実用化した。患者自身の細胞を取り出して遺伝子を修復し戻す一回限りの治療で、提携先から利益の分配を受ける。心血管や糖尿病、がん免疫への応用も自社開発しており、承認治療の立ち上げと次の候補で稼ぐ構造を目指している。
承認治療は工程が複雑で患者の立ち上がりが遅く、期待した収益への到達が遅れ続ける恐れがある。遺伝子を書き換える治療ゆえ、想定外の安全性問題は分野全体を凍らせる。競合の編集技術や遺伝子治療との開発競争は激しい。収益化の前に資金が細れば、希薄化か計画縮小を迫られる。
配当はなく、提携収入と厚い手元資金を次世代の編集治療の開発に投じる経営。血液の病気で得た実証を足場に、より患者数の多い病気へ標的を広げる。製造の内製化で治療の供給力を握る方針が特徴になっている。
承認治療の患者数の積み上がりと、次の開発品の成果、資金の持ちに依存する。複雑な治療工程をこなせる医療機関が増えるか、高額な治療費を保険が支え続けるか、体内に直接届ける次世代の編集治療が試験で示せるか、そして提携と手元資金で開発を賄えるかが、企業価値を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.9B(85%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$348M
- 他の流動資産$1.6B
- 固定資産$280M
- 流動負債$149M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4M
- 売上成長率
- −90.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −30.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$345M
- フリーCF
- −$346M
- 営業CFマージン
- −9829.5%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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