まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
LPA1受容体を阻害するPIPE-791と、ムスカリンM1受容体を阻害するPIPE-307という別々の標的を同時に持つ。会社側はPIPE-307を、臨床段階の選択的M1受容体拮抗薬のなかで最も進んだものと位置づけている。
承認薬も製品売上もまだない。自社の主力候補PIPE-791は特発性肺線維症と慢性痛を狙い、2025年12月にPhase 2試験を開始した。もう一つのPIPE-307は全適応の開発・販売権をJ&Jへ導出済みで、対価は一時金とマイルストーン、ロイヤリティだ。
PIPE-307は2025年11月、多発性硬化症を対象にしたPhase 2 VISTA試験で主要・副次評価項目のいずれも達成できなかった。うつ病を対象にしたPhase 2の結果が出るまで、この候補の値踏みはできない。研究開発費は増資で賄う構図で、治験が長引くほど希薄化が重なる。
自社で走らせるのはPIPE-791だけで、PIPE-307の進行はJ&Jの手にある。片方を大手に預けた分、人と金はPIPE-791のPhase 2に寄せられる。株主還元は行っていない。
二つの候補それぞれの治験データと、J&Jが開発を続けるかどうかの判断に左右される。PIPE-307をこの先どの適応で進めるかの裁量は、契約上すべてJ&J側にある。
資産 $277M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $261M(94%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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