まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
一種類の免疫の薬ではなく、免疫に関わる物質を複数まとめた注射を、がんの手術の前に腫瘍の周りへ打つという独自の手立てで、効きやすい患者層に絞って挑む点が最大の特徴。広く使われる免疫の薬とは攻め方が違う。頭や首のがんに免疫の薬を四十年挑む小型のバイオの立ち位置にいる。
まだ承認薬を持たず、頭や首のがんを狙う薬を開発する臨床段階のバイオで、収入はない。看板は、体の免疫に関わる物質を複数まとめた注射の薬で、がんの手術の前に腫瘍の周りに打ち、免疫を呼び覚まして攻めさせることを狙う。広く使われる手術や放射線の治療に、この薬を加える。大きな後期の試験では目標に届かなかったが、効きやすいと見た一部の患者層に絞り、改めて承認に向けた試験を進める。承認後の薬の売上で、いずれ稼ぐ構造を描く。それまでは増資で開発を続ける。
改めての後期の試験でも効き目を示せなければ、四十年の開発が打ち切りに追い込まれる弱点を抱える。頭や首のがんの一次の治療は、すでに広く使われる別の免疫の薬が握り、割って入るのが難しい。一つの看板の薬に賭けるため、その成否が会社の命運を分ける。長年赤字を重ね、現金が細れば増資で持ち分が大きく薄まる。株価が低く、上場の維持も危うい。
配当を出さず、看板の薬の試験と資金繰りの管理を優先する経営。創業家の経営者が三十五年を超えて率いる。看板の薬の改めての試験の遂行と、早めの承認の道の確保、増資による資金繰りの管理、上場の維持を進める。一つの薬への集中が、運営の中核になっている。賭けの色が極めて濃い。
臨床試験の結果と、絞った患者層、資金繰りに依存する。看板の薬が、絞った患者層を対象にした試験で効き目を示せるか、当局から早めの承認の道を得られるか、広く使われる免疫の薬が握る市場に居場所を見いだせるか、そして長年の赤字のなか増資で資金繰りをつなげるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $28M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $16M(57%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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