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CEL-SCI既存の免疫療法の多くが手術や放射線のあとに使うのに対し、Multikineは免疫がまだ治療で痛んでいないうちに打つ。単一の成分ではなく複数の物質を混ぜた注射という設計も他に例がない。
承認薬がなく、売上はまだ立っていない。Multikineは天然のサイトカインを混ぜた注射剤で、手術や放射線が始まる前の3週間、腫瘍とその周りのリンパ節に打つ設計になっている。
絞り込んだ患者層で同じ差がもう一度出るとは限らず、外れれば十数年の開発が振り出しに戻る。頭頸部がんの一次治療はすでに大手の免疫療法が押さえており、割って入る余地は狭い。
2024年5月にFDAから確認試験へ進んでよいとの見解を得て、212人規模の一本に資源を集めている。売上のない間の資金繰りは増資に頼らざるを得ない。
リンパ節への転移がなくPD-L1の発現が低いという条件で絞った212人の確認試験を、資金をつないで実施できるかにかかる。関節リウマチを狙うLEAPS技術も抱えるが、手元の資源はほぼMultikineへ向かう。
この会社をどう読むか
CEL-SCIの見どころは、全体の平均ではなく内訳のほうにある。同じ第3相のデータでも、リンパ節への転移がなくPD-L1の発現が低い患者に絞ると、5年生存率は73%対45%になる。死亡が起きる頻度は対照群の約3分の1にとどまった。
この内訳を根拠に、会社は同じ条件の患者だけを集めた212人の確認試験をFDAへ申請し、2024年5月に前へ進んでよいとの見解を得た。承認薬も売上もない会社が、この一本に賭けている。
バランスシート (要約)
資産 $28M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $16M(57%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$11M
- 他の流動資産$643K
- 固定資産$17M
- 流動負債$5M
- 長期借入金$6M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −159.2%
- ROIC
- −82.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$17M
- フリーCF
- −$17M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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