
CVRX
CVRx米国食品医薬品局からブレークスルーデバイスの指定を受けた植込み機器で、薬とも心臓に直接働きかける機器とも違い、自律神経そのものに働きかける。同じ患者層を狙う競合と、原理の段階から違う。
首の頸動脈にある血圧センサー役の神経を、植え込んだ機器から電気で刺激し、心不全で乱れた自律神経の働きを整える。心臓の専門医に機器を売り込み、植込み手術ごとに受け取る機器代が収入のほぼすべてになる。
慣れた薬物治療や既存の機器から新しい植込み機器へ乗り換える医師は多くなく、普及は遅い足取りになる。収入が単一の製品に集中しているため、保険の支払い方針が変わるだけで打撃が大きい。
黒字化を急がず、臨床データの蓄積と保険適用の拡大に資金を振り向ける成長段階の経営。専門医への地道な啓発を営業の中心に据える。
専門医が標準の薬物治療にBarostimを上乗せする気になるか、保険が植込み手術の費用をどこまで払うかで数字が決まる。臨床試験で歩行距離や生活の質の指標に改善を示した実績の厚みが、採用の速さを分ける。
この会社をどう読むか
心不全の治療というと、薬か、心臓そのものに働きかける機器を思い浮かべる。CVRxが手がけるBarostimが電気で刺激するのは、首の血管にある血圧センサー役の神経だ。
薬では症状を抑えきれない患者に向けて、自律神経の側から整えるという道を選び、米国食品医薬品局からブレークスルーデバイスの指定も受けている。ただし収入はこの一機種にほぼ依存しており、専門医がどれだけ採用するかで業績の幅が決まる会社でもある。
バランスシート (要約)
資産 $105M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $39M(38%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$76M
- 他の流動資産$26M
- 固定資産$3M
- 流動負債$13M
- 長期借入金$50M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $57M
- 売上成長率
- 10.4%
- 粗利率
- 85.3%
- 営業利益率
- −90.5%
- 純利益率
- −94.1%
- ROE
- −135.6%
- ROIC
- −45.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$40M
- フリーCF
- −$41M
- 営業CFマージン
- −70.9%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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