CVU
CPI Aerostructures大手並みの製造能力を、小さな会社の小回りと価格で出すという一点で売っている。2018年に買収したWelding Metallurgyが厚物の溶接と大口径の曲げ加工を持ち込み、電線束や筐体の製作まで内側に抱えた。
顧客の設計に沿って機体の構造組立品や統合システムを作り、部品一式をそろえるキッティングや整備・修理も請け負う。得意分野は軍用の戦術ポッド構造、エンジンの空気取入口、そして複雑な溶接品で、固定翼機からヘリコプター、電子戦装置、ミサイルまで用途は広い。
確定固定価格の契約では、後から材料費が上がっても取り返せないことがあると自ら注意している。少数の大口顧客に偏るため、ひとつの計画の遅れがそのまま業績の穴になる。
1980年に技術コンサルティング会社として出発し、数年で米軍機の構造部材づくりへ踏み出した経歴を持つ。以来、自社ブランドの完成機には手を出さず、受託に徹する路線を変えていない。
受注の量を決めるのは国防予算と大手機体メーカーの生産計画で、自社の営業努力で作れる需要ではない。加えて、材料費の上昇分を契約へ反映できるかどうかが利益の幅を決める。
この会社をどう読むか
CPI Aerostructuresは、国防総省から直接仕事を受ける元請けであり、同時に世界の大手防衛企業の一次下請けでもある。この二つの顔を同時に持てる小さな会社は多くなく、45年かけて積み上げた信用がそこに表れている。
出発点は1980年のコンサルティング会社で、そこから米軍機の構造部材づくりへ移り、2018年の溶接会社の買収で加工の幅を広げた。ただし商いの形は一貫して受託で、国防予算と大手の生産計画が決めた量を薄い利ざやで作り続ける会社だと踏まえておきたい。
バランスシート (要約)
資産 $75M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $26M(34%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$899K
- 他の流動資産$43M
- 固定資産$32M
- 流動負債$23M
- 長期借入金$10M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $69M
- 売上成長率
- −14.6%
- 粗利率
- 15.2%
- 営業利益率
- −0.3%
- 純利益率
- −1.2%
- ROE
- −3.3%
- ROIC
- −0.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$5M
- フリーCF
- −$5M
- 営業CFマージン
- −7.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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