DDT
Dillard's(優先証券)構造的な逆風にさらされるデパート業態でありながら、創業家の堅い財務運営に支えられた優先証券という組み合わせが特徴。額面近辺で淡々と分配を受け取る、値動きの静かな証券になっている。
この証券自体は事業を持たない。本体のデパート事業が生む利益を裏付けに、額面$25に対して年7.5%の分配を四半期ごとに受け取る仕組みで、支払いの順番は普通株の配当より先になる。
本体の小売業が長期の不振に沈むと、分配の裏付けが細る。もっとも本体は借金の少ない保守的な財務で知られ、業態の逆風のわりに支払いの安心感は保たれてきた。金利上昇時の値下がりには弱い。
証券そのものに経営はなく、本体の経営姿勢に従う。本体は創業家が率いる倹約経営と大胆な自社株買いで知られ、その財務の堅さがこの証券の分配を支えている。
分配の支払いは本体 Dillard's の稼ぐ力にかかっている。デパートという業態の長期的な縮小と、米国の消費の強さ、そして金利の水準が価格を左右する。
この会社をどう読むか
DDT は、米南部の老舗デパート Dillard's(普通株は DDS)が資金調達のために設けた信託を通じて発行する優先証券だ。額面$25に対して年7.5%の分配を受け取る、株というより債券に近い銘柄。
読むべきは本体のデパート事業が分配を払い続けられるかどうかで、会社の性格は DDS のページが本体になる。デパート業態への逆風は続くが、本体は借金の少ない堅い財務で知られており、この証券は「堅実な老舗にお金を預けて分配を受け取る器」と捉えるとよい。
発行体の連結バランスシート (要約)
この銘柄は、取引所が公開している証券名では「優先株」に分類されています。ここから下の数字は、この証券を発行した会社 (発行体) の連結決算です。証券そのものの成績ではないので、全上場企業の中での順位も出していません。
資産 $3.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.8B(51%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$861M
- 他の流動資産$1.5B
- 固定資産$1.1B
- 流動負債$902M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
発行体の収益性 (TTM)
- 売上高
- $6.6B
- 売上成長率
- −0.4%
- 粗利率
- 39.0%
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 8.7%
- ROE
- 32.1%
- ROIC
- —
発行体のキャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $717M
- フリーCF
- $624M
- 営業CFマージン
- 10.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
発行体の配当
- 配当総額(年間)
- $485M
- 配当性向
- 85.0%
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