
DGII
Digi International機械をネットにつなぐという地味だが息の長い分野に四十年絞り込み、食品や医療、店舗といった特定の業種に深く食い込んだ専門性が最大の強み。汎用の大手とは違い、現場ごとの細かな要望に応える。機器売りに加えて月額の見守りサービスを重ね、安定した収益へ体質を変えつつある立ち位置にいる。
工場の機械や店舗の設備、業務用の車両などを無線でネットにつなぐための通信機器を作って売るのが収益の柱。これに加えて、近年は機器を売って終わりにせず、温度の見守りや拠点の通信を肩代わりする月額のサービスへ軸足を移している。買収でこの月額事業を広げてきた。機器の販売と、積み上がる月額の利用料で稼ぐ構造になっている。
景気後退で工場や店舗が設備投資を絞ると、通信機器の販売がまとまって落ちる。買収した月額事業の統合がつまずけば、見込んだ収益が出ない。大手の通信機器会社との価格競争は採算を削る。半導体など部品の供給が滞れば、機器を作れず納期に響く恐れもある。
配当を出さず、現金を月額事業の拡大と買収に充てる経営。機器を一度売って終わる形から、積み上がる月額の収益へ重心を移すことを最優先に置く。特定の業種に絞った見守りや通信のサービスを買収で広げる方針が特徴になっている。
機械をネットにつなぐ需要と、月額事業の浸透、買収の統合に依存する。工場や店舗が設備をネットにつなぐ投資を続けるか、機器売りから月額サービスへの移行が進むか、買収した見守りや通信の事業をうまく束ねられるか、そして大手の通信機器会社に押されないかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $923M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $636M(69%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$22M
- 他の流動資産$109M
- 固定資産$792M
- 流動負債$108M
- 長期借入金$159M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $430M
- 売上成長率
- 1.5%
- 粗利率
- 62.9%
- 営業利益率
- 13.1%
- 純利益率
- 9.5%
- ROE
- 6.4%
- ROIC
- 5.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $108M
- フリーCF
- $105M
- 営業CFマージン
- 25.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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