DH
Definitive Healthcare業種を問わない企業データベースではなく、米国の医療という一分野だけを2011年から掘り続けてきた。病院と医師と機器の記録を突き合わせ、同じ相手をひとつにまとめる名寄せの精度が売り物になる。
米国の病院と医師の稼働状況を集めた記録を、年間契約のソフトウェアとして貸し出す。2025年末時点の契約社数はおよそ2,330社で、売上のほぼすべてが購読料から来る。
年間購読の集合体なので、更新率が落ちればその年のうちに売上へ表れる。生成AIが同じ情報を安く集めて要約できるようになれば、記録そのものを買う理由が薄れる。
稼いだ資金は株主還元ではなく、情報源の買い増しと製品開発に回している。2019年に投資ファンドが持分の過半を取得し、その2年後に上場したという成り立ちを持つ会社でもある。
買い手は自社の薬や機器を売り込みたい企業なので、その販促予算が縮めば契約数も減る。記録の鮮度を保つには情報源を広げ続ける必要があり、そのための費用は毎年かかり続ける。
この会社をどう読むか
製薬会社の営業担当者は、どの病院にどの機器があり、どの医師がどんな治療をしているかを知りたがる。その答えを有料の記録として持っているのがDefinitive Healthcareだ。マサチューセッツ州フレイミンガムの本社で、2011年からその記録を集め続けてきた。
買い手は製薬会社や医療機器メーカーが中心で、そこに病院や医療向けIT企業が加わり、いずれも年間契約で購読料を払う。だからこの会社の数字を動かすのは病院の混み具合ではなく、顧客企業が販促にいくら使うかという予算の増減のほうだ。
バランスシート (要約)
資産 $735M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $379M(52%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$164M
- 他の流動資産$94M
- 固定資産$478M
- 流動負債$157M
- 長期借入金$156M
- 短期借入金$9M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $242M
- 売上成長率
- −4.2%
- 粗利率
- 75.9%
- 営業利益率
- −92.9%
- 純利益率
- −57.5%
- ROE
- −36.7%
- ROIC
- −32.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $54M
- フリーCF
- $37M
- 営業CFマージン
- 22.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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