DIOD
Diodes Incorporated何万種類という品揃えの幅と、小さな部品を確実に安く届け続ける供給力が最大の強み。設計者にとって、どの製品にも同社の部品が選択肢にある状態を作り上げた。買収した古い工場を立て直す巧みさにも定評があり、華やかさのない部品で着実に勝つ実務派の立ち位置にいる。
電気の流れを整えたり信号を切り替えたりする、単価の安い汎用の半導体部品の販売が収益の柱。一個数円の部品を、自動車や産業機器、パソコンや家電など、あらゆる電子機器に向けて大量に出荷する。品種の多さと安定供給で部品表に入り込み、機器が作られる限り注文が続く。薄い利幅を膨大な数量で積み上げて稼ぐ構造になっている。
汎用部品は景気の鏡であり、機器の減産と在庫調整の波をまともに受ける。差別化の薄い品種は中国勢との価格競争に常にさらされる。自社工場を抱える構造は、稼働が落ちると固定費が利益を圧迫する。車載向けの拡大が滞ると、単価の底上げという成長の筋書きが崩れる。
配当を出さず、資金を工場の取得と能力増強、品種の拡充に振り向ける経営。安く買った中古の工場を磨いて使う倹約の文化を持ち、景気の波を低コスト体質で耐える。車載と産業向けの比率を高めて利益率を引き上げる方針が特徴になっている。
電子機器の生産動向と、車載と産業向けの比率、在庫循環に依存する。世界の機器生産が回復するか、単価の高い自動車・産業向けの売上比率を高められるか、流通在庫の調整の波を乗り切れるか、そして自社工場の稼働率を保って製造コストを抑えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.9B(77%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$367M
- 他の流動資産$890M
- 固定資産$1.2B
- 流動負債$378M
- 長期借入金$26M
- 短期借入金$1M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.5B
- 売上成長率
- 13.0%
- 粗利率
- 31.2%
- 営業利益率
- 2.4%
- 純利益率
- 4.5%
- ROE
- 3.5%
- ROIC
- 1.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $216M
- フリーCF
- $137M
- 営業CFマージン
- 14.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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