音と言えばこのブランド、という消費者認知と、業界標準に深く組み込まれた技術の両方を持つ点が最大の強み。コンテンツ制作から再生機器まで同じ規格で揃える生態系を築き、メーカーは対応ロゴを外しにくい。製品を作らず使用料を集める身軽な構造で、高い利益率と配当を続ける立ち位置にいる。
立体音響や高画質映像の技術を、テレビやスマホ、パソコン、映画館のメーカー・事業者にライセンスし、その使用料が収益の柱。対応機器が一台売れるたびに少額の使用料が入る。自社では映画館向けの機材なども売るが、収益の大半はライセンス料。世界中の機器に技術を染み込ませ、地代のように使用料を集めて稼ぐ構造になっている。
スマホやテレビの世界出荷が落ちると、台数連動の使用料が細る。無料の標準技術や競合規格が採用されると、ライセンスの優位が崩れる。大手メーカーとの料率交渉や特許の期限切れも収益を揺らす。技術の世代交代で次の規格を取り損ねることが、最大の長期リスクだ。
配当と自社株買いで還元しつつ、立体音響・高画質規格の普及と、自動車や配信への搭載拡大に力を入れる経営。機器の出荷に乗って使用料が入る仕組みを守りながら、次の規格でも標準の座を取り、地代型の収益を長持ちさせる方針が特徴になっている。
対応機器の出荷台数と、新技術の採用、配信業界との関係に依存する。テレビやスマホの世界出荷が保たれるか、立体音響や高画質規格が新しい機器・配信サービスに採用され続けるか、ライセンス料率を守れるか、そして自動車など新しい搭載先を開拓できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $3.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.6B(81%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$702M
- 他の流動資産$686M
- 固定資産$1.8B
- 流動負債$438M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.3B
- 売上成長率
- 5.9%
- 粗利率
- 88.1%
- 営業利益率
- 19.6%
- 純利益率
- 18.9%
- ROE
- 9.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $472M
- フリーCF
- $436M
- 営業CFマージン
- 35.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $127M
- 配当性向
- 49.6%
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