DOUG
Douglas Elliman新築や再開発の販売企画を担うDEDM部門や、自前のタイトル保険・エスクロー・住宅ローンまで手掛ける点で、単なる仲介の会社とは事業の幅が違う。
収入源は、住宅の売買が成立したときに仲介人へ支払われる手数料で、約5,800人の仲介人がニューヨーク都市圏やフロリダ、カリフォルニアなどで動く。2025年の平均成約額は$1.86Mで、前年の$1.67Mから1割上がった。
金利が上がって住宅の売買が細ると、手数料収入は取引量に比例して縮む。2025年の全米の中古住宅販売戸数は1995年以来の低さで、仲介人の争奪も激しい。
2025年10月、稼ぎの薄い不動産管理事業を$85Mで売却し、高級仲介一本に事業を絞り込んだ。プロップテック企業への少額出資は続けるが、投資額は総資産の3%程度にとどめている。
住宅市場の取引量と、成約単価の高い富裕層向け物件の動き、そして主な収益源の仲介人をつなぎ止められるかで、業績の振れ幅が決まる。
この会社をどう読むか
Douglas Ellimanは、1911年に創業者ダグラス・L・エリマン氏が、ニューヨーカーがいずれ高級な集合住宅を好むようになると読んだことに始まる。2021年末にベクター・グループから独立してニューヨーク証券取引所に上場し、いまも高級住宅の仲介の代表例として名が通る。
2025年10月には、収益性の低い不動産管理事業を$85Mで売り、高級仲介と新築販売の企画に経営資源を絞り込んだ。全米の中古住宅販売が1995年以来の低水準にあるなかで、成約単価の高い物件に強い体質をどこまで保てるかが、この会社の分かれ目になる。
バランスシート (要約)
資産 $444M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $184M(41%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$116M
- 他の流動資産$46M
- 固定資産$283M
- 流動負債$99M
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1B
- 売上成長率
- 3.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 4.4%
- 純利益率
- 1.5%
- ROE
- 8.3%
- ROIC
- 19.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$14M
- フリーCF
- −$17M
- 営業CFマージン
- −1.3%
- 現金ランウェイ
- 約7年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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