生地を自社で作って世界の店に配る供給チェーンを本部が握り、加盟店は看板と食材と注文の仕組みを借りて商売する。店の投資は加盟店持ちなので、本部は少ない設備で22,100店の売上から取り分を得られる。
加盟店から受け取る売上比例のロイヤリティと、生地や食材を卸す供給チェーン事業、少数の直営店の売上が収入源。店の99%を加盟店オーナーが持つため、本部は出店の投資を負わずに看板料と食材のマージンを取る。
食材費や人件費の上昇を加盟店が値段に乗せきれないと、儲からない店が増えて出店の勢いが止まる。UberやDoorDashの取り分が重くなれば、自前の配達網で積み上げてきた効率の優位が薄れる。
売上、店舗数、利益の3つを同時に増やすという方針を正面に掲げ、加盟店が出店しやすい条件づくりに力を割いている。近年はUber TechnologiesとDoorDashとも多国間の契約を結び、自前のアプリと外部の受け口を併用し始めた。
既存店の客数と、90を超える市場での純増店舗数で結果がほぼ決まる。海外は地域ごとにマスターフランチャイズへ権利を渡す形をとるため、その相手の資金力と出店意欲が、そのまま海外の伸びしろになる。
この会社をどう読むか
加盟店オーナーから見ると、Domino'sの本部は看板と生地を貸してくれる相手で、店を建てる金は自分で出す。1960年に食べ物を売り始めて65年、本部は世界の店の99%を他人に持たせたまま、看板料と食材の卸で稼いでいる。
世界90超の市場に広がる22,100店を、自前の資本で建てずに済ませてきたことが、この会社の身軽さの正体だ。近年はUberやDoorDashの受け口にも商品を並べ始め、自前の配達網で磨いた効率と、外部が連れてくる客をどう両立させるかが次の宿題になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.7B を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益は支払利息の4.9倍、自由に使える現金で借金を約7.2年で返せる
- 現金・現金同等物$126M
- 他の流動資産$769M
- 固定資産$822M
- 流動負債$542M
- 長期借入金$15M
- 短期借入金$100K
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4.9B
- 売上成長率
- 5.0%
- 粗利率
- 40.0%
- 営業利益率
- 19.3%
- 純利益率
- 12.2%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $792M
- フリーCF
- $672M
- 営業CFマージン
- 16.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $237M
- 配当性向
- 39.4%
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