DSS
DSS Inc偽造を防ぐ印刷という一つの技術から出発しながら、縁の薄い事業を買い足してきた組み合わせ自体が個性になっている。研究部門が追いかけているのも、万能をうたう治療の土台と砂糖の代用品と多用途の香料という取り合わせで、一つの筋書きにまとまらない。
収入の中心は、ニューヨーク州ロチェスターの子会社が作る紙箱や包装で、偽造を防ぐ印刷もここに含まれる。残る三つは、ヒューストンなどで進める研究、企業向けの融資、証券の売買と投資の運用で、それぞれ別会社として動いている。
四つの事業に対して市場が付ける値段は一つの株価しかなく、包装の受注が落ちても、融資が焦げついても、証券運用が沈んでも、しわ寄せは同じ株に集まる。研究部門はまだ収益を生まず、費用だけが先に出ていく。
事業ごとの採算より、傘下に資産を積み上げることを優先して数を増やしてきた。2025年には子会社のインパクト・バイオメディカルを別の会社と合併させて上場させる話も進めており、傘下の組み替えは今も続いている。
包装の受注量、研究が実を結ぶか、融資の焦げつき、証券運用の相場という、性格の違う四つの綱引きの合計が決算になる。買収を重ねてきたぶん、資金繰りをつなぎ続けられるかも土台にある。
この会社をどう読むか
DSS Incの年次報告書は、四つの事業をただ番号で並べる。包装、医薬の研究、事業融資、証券と投資の運用である。
出発点はロチェスターの紙箱と偽造を防ぐ印刷で、そこへ研究所や貸金業や証券会社を買い足してきた。研究部門が追うのは治療の土台と砂糖の代用品と香料という取り合わせで、投資家はこの性格の違う四つを一つの株価でまとめて値踏みするほかない。
バランスシート (要約)
資産 $68M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$6M
- 他の流動資産$8M
- 固定資産$53M
- 流動負債$47M
- 長期借入金$6M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $21M
- 売上成長率
- 8.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −69.5%
- 純利益率
- −115.3%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$9M
- フリーCF
- −$9M
- 営業CFマージン
- −44.0%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
DSS の掲示板
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