DTCX
Datacentrex一つの電力で複数のScryptチェーンから取り分を得る併合採掘を主軸に据えた。ビットコインを掘る大手が並ぶ市場から、狙う通貨も機材も一段ずらしてある。
米国各地の第三者コロケーション施設に置いたASIC機で、ライトコインのブロックチェーンに計算力を供給する。同じ計算力でドージコインなど周辺のScryptチェーンも同時に検証する併合採掘のため、電力を増やさずに複数通貨の取り分が得られる。計算力の換金は主にハッシュレート市場を通す。
暗号資産の価格が落ちれば計算力の単価も落ち、電気代は変わらないので採算はすぐ崩れる。ASIC機は数年で旧式化するため設備更新の資金が絶えず要り、細れば増資に頼る。保有する暗号資産と現金の置き方そのものが業績を動かす点も、事業会社としては特殊だ。
2025年8月に合併契約、12月15日に手続きを完了して社名をDatacentrexに改めたばかり。採掘設備を増やすか、暗号資産と現金をどう持つか、判断はこの二つに集中している。
1ユニットの計算力がいくらで売れるか、電気代がいくらかかるか、機械がどれだけ止まらずに回るか。採算はこの引き算でほぼ決まり、ASIC機の調達と入れ替えの周期がそこに乗る。
この会社をどう読むか
いまDatacentrexが回している3,100台超のASIC採掘機は、もともとこの会社のものではなかった。2025年7月にDogehash TechnologiesがUS Data & Energyから買い取った設備だ。そのDogehashを同年12月に合併で取り込み、SNS広告会社Thumzup Mediaだった器の中身が入れ替わった。
採掘の対象はビットコインではなくライトコインで、同じ計算力でドージコインなど周辺のチェーンも同時に検証する併合採掘を使う。電力を増やさずに取り分を増やせる代わり、価格が下がればそのまま採算に響く。機械は米国各地のコロケーション施設に預ける身軽な形だが、本業が入れ替わってまだ日が浅く、判断材料になる数字は限られる。
バランスシート (要約)
資産 $67M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $66M(99%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年分
- 現金・現金同等物$39M
- 他の流動資産$5M
- 固定資産$23M
- 流動負債$595K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $7M
- 売上成長率
- 939640.5%
- 粗利率
- 48.9%
- 営業利益率
- −113.7%
- 純利益率
- −122.1%
- ROE
- −12.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$6M
- フリーCF
- −$32M
- 営業CFマージン
- −92.6%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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