DVLT
Datavault AI構想だけの新興が多いなかで、メーカーが実際に買って製品に組み込んでいる部品を持っている。ただしその実物と、社名に掲げたデータや人工知能の看板との距離は、まだ埋まっていない。
自分で音の出る製品を売るのではなく、音響機器のメーカーに組み込み用のモジュールを納める。買った側がそれを自社製品に載せ、購入者が家庭や店舗に据え付けて初めて音が鳴る。2025年12月期は、たった二社で売上の51%と26%を占めた。
売上の四分の三を二社に預けている以上、片方が抜けるだけで数字は崩れる。手元資金は当面の運転にも足りず、追加の調達ができなければ事業の一部か全部を手放すことになると自ら年次報告に書いている。関係者との取引も多い。
手元資金が細るなか増資を重ね、部品の商売で食いつなぎながら新しい看板に賭ける。株主への還元より、まず来期まで生き延びる資金を作ることが優先されている。
納入先が自社製品にどれだけ載せるか次第で、その二社が離れれば代わりはすぐには埋まらない。無線オーディオの業界団体に名を連ねていることも、評判の土台として効いている。
この会社をどう読むか
2025年12月期、Datavault AI の売上の51%は一社から、26%はもう一社から来ていた。二社で四分の三である。データと人工知能を掲げた社名からは想像しにくいが、この会社をいま食べさせているのは、音響機器に組み込まれる小さなモジュールだ。
部品そのものは実在し、メーカーが自社製品に載せて売っている。ただ片方が抜けるだけで数字が崩れる規模しかなく、年次報告は手元資金が当面の運転にも足りないと自ら認めている。新しい看板が実体を持つより先に、資金が尽きないかどうかが問われている。
バランスシート (要約)
資産 $275M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $238M(87%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$2M
- 他の流動資産$141M
- 固定資産$132M
- 流動負債$27M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $39M
- 売上成長率
- 1361.8%
- 粗利率
- 77.8%
- 営業利益率
- −83.1%
- 純利益率
- −202.1%
- ROE
- −33.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$24M
- フリーCF
- −$24M
- 営業CFマージン
- −60.4%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
DVLT の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…