配当を出さず稼ぎを再投資する、黒字で財務も底堅い会社
新しい硫酸の製造と、使われた硫酸の再生の両方を手がけ、再生の設備を顧客の工場に隣接して構える独自の仕組みが最大の強み。隣接ゆえに容易には替えがきかず、長期の取引になりやすい。手がける製品の多くで国内の首位か二位の地位を持つ、硫酸に的を絞った専門の化学会社の立ち位置にいる。
工業に欠かせない硫酸を扱うのが事業の柱。柱は二つで、鉱山や工業向けに新しい硫酸を製造する事業と、製油所などで使われて劣化した硫酸を、その工場に隣接した設備で再生して戻す事業からなる。再生の事業は顧客の工場のそばに設備を構え、長く続く取引になりやすい。手がける製品の多くで国内の首位か二位の供給の地位を持つ。硫酸の製造と再生の役務で稼ぐ構造になっている。
製油所の稼働の低下や、鉱山の投資の縮小は、硫酸の需要を細らせる。硫黄の原料費の変動は利益率を揺らす。取引量を約束する長期契約の更新に失敗すれば、安定した収入の柱を失う。多くの借入を抱え、金利の負担も重い。同業との価格の争いや、新しい硫酸の供給が過剰になる局面も、採算の逆風になる。
配当を出さず、自社株買いで株主に報いつつ、事業の売却で得た資金を借入の返済に充てる経営。取引量を約束する長期契約に支えられた、安定した収益を重んじる。汎用の化学から離れ、硫酸という的を絞った市場で首位級の地位を守ることに資源を集中する方針が特徴になっている。
工業の需要と、原料費、長期契約に依存する。鉱山や製油所、化学の工場といった顧客の操業が活発で硫酸の需要が続くか、硫黄の原料費の変動を価格に反映できるか、製油所のそばに構えた再生の設備の稼働を高く保てるか、そして取引量をあらかじめ約束する長期契約を更新できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $1.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $603M(48%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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